
「ユニクロ(UNIQLO)」は6月1日、夏の新しい服選びの考え方として「適材適暑」を提案するイベント「適材適暑アカデミー」を開催した。例年、記録的な猛暑が続いており、暑さの種類やシーンに応じて最適な服を選ぶという考え方を広げ、夏の快適な暮らしをサポートする考えだ。
近年は平均気温の上昇が続き、今年も厳しい暑さが予想されている。しかし暑さは一様ではない。湿度や直射日光、屋内外の環境によって体感温度は大きく変化する。「ユニクロ」はこうした状況を踏まえ、「一着で夏を乗り切る時代ではなくなった」として、シーンごとに適した機能服を組み合わせる「適材適暑」を打ち出した。
イベントでは「ユニクロ」のジャパンマーケティング部長・古宿瑠美氏が登壇。「これまでもエアリズムやUVカットサングラス、UVカットアウター、ドライEXなどの機能性商品を展開してきた。これらを横断的に組み合わせ、最適な着こなしを提案していきたい」と語った。
監修には、熱中症対策の第一人者であり、「熱中症予防声かけプロジェクト」の実行委員長を務める救急専門医の三宅康史氏も参加した。三宅氏は「服は常に身につけているものだからこそ、衣服による暑さ対策は非常に重要」と指摘。猛暑の環境について「オーブンの中に入っているようなもの」と表現し、直射日光や地面からの輻射熱によって体温が上昇するため、風通しが良く汗が乾きやすい服選びが欠かせないと説明した。
「ユニクロ」は、オフィスや寝室、運動時などのシーンを想定し、具体的なコーディネートを提案する。例えば、夏の家事シーンであれば、キッチンは湯気や熱源の影響で屋外以上に暑くなることも多く、仕事着のままエプロンを重ねることで通気性が損なわれる場合もある。そのため、エアリズムのブラトップや通気性の高いカーディガン、リネンパンツなどを組み合わせたコーディネートを紹介した。
また同日、小田急電鉄が駅係員向けの夏制服として「エアリズムコットンカノコポロシャツ」を採用したことも発表した。対象はアルバイトを含む約1300人の駅係員。これまでの厚手の制服やベスト着用による負担軽減を目的として導入された。小田急電鉄旅の客営業部の安藤美智子課長は、「涼しく快適になったことで駅係員の反応も良い。身体的負担の軽減は働きやすい環境づくりにつながり、サービス品質の向上にもつながる」と話した。
さらに「ユニクロ」は、暑さへの注意喚起の取り組みとして、6月1日から駅ナカ店舗を中心とした全国の一部店舗でエアリズムのラッピング展開を開始。その日の暑さレベルを直感的に把握できる大型気温計も設置する。店舗全体を青を基調としたデザインにすることで、視覚的にも涼しさを感じられる演出を行う。
猛暑が日常となりつつある今、「ユニクロ」は単なる夏物衣料の提案にとどまらず、「服で暑さに備える」という新たな生活習慣の定着を目指している。単品の商品訴求ではなく、暑さの質に合わせて服を選ぶ「適材適暑」は、これからの夏のスタンダードになるかもしれない。







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