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ゴールドウイン、ミズノの2021年4〜12月期連結決算が好調でゴールドウインは11期連続増配、ミズノは10円増配

Feb 10, 2022.高村 学Tokyo, JP
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 スポーツ大手のゴールドウイン、ミズノは2月8日、2021年4〜12月期連結決算を発表した。新型コロナウイルスによる影響を受けたものの、昨年は2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されるなど、スポーツ業界にとって明るい話題もあった。ゴールドウインは12月の月次売上が過去最高を記録し、ミズノもゴルフ用品の売上が好調で四半期純利益は前年同期比で3倍を達成している。

 まず、ゴールドウインだが、売上高は737億8200万円(前年同期は692億2600万円)、営業利益は141億5700万円(同135億7700万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は107億8900万円(同92億3600万円)と増収増益だった。気温の低下とともに売上が回復基調となり、保温性に優れたハイロフトのダウンジャケットやフリースなどの主力商品が売上を伸ばし、さらに「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の登山に特化したSUMMITシリーズと、「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(THE NORTH FACE Purple Label)」が好調で、12月の月次売上は過去最高となった。直営店は退店がゼロで出店は4、店舗数は全165、EC売上高も前年同期比で107%となり好調を維持している。売上高1000億円の見通しを立てている2022年3月期は、中間期20円に加えて期末配当を55円とし、通期で5円増配の75円。ゴールドウインはこれで11期連続の増配だ。

 一方、ミズノの売上高は1248億5100万円(前年同期は1067億3500万円)、営業利益は80億6700万円(同14億48万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は60億9800万円だった(同19億3700万円)。国内においては、スポーツイベントや競技大会の中止や開催規模の縮小、さらに直営店の休業や時短営業などの影響があったものの、行動制限の緩和が徐々に進んだことで野球用品やゴルフ用品などのスポーツ分野の業績が回復した。国内の売上高は新型コロナウイルスの感染拡大前の水準には至らなかったものの、前年同期からは回復し795億4500万円だった。ヨーロッパはロックダウン解除やウィズコロナの施策などから反動がみられ、ゴルフ用品とランニング用品が好調を維持し、売上高は141億2700万円だった。米国も同様に好調に推移し、売上高は185億3500万円だった。ヨーロッパ、米国ともに営業利益は四半期開示の開始以降、第3四半期連結累計期間として最高益を達成した。ミズノは2022年3月期連結決算の業績予想を修正し、売上高は1730億円に下方修正したものの(修正前は1750億円)、営業利益は92億円(同70億円)、純利益は65億円(同50億円)へ上方修正している。さらに、期末配当予想は25円から10円増配の35円へ引き上げた。

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