営業利益でトヨタを抜いたLVMH決算とその度重なる値上げの真相
Feb 12, 2022.Tokyo, JP
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営業利益:-34億8300万円(前年-62億3500万円)
同社も危険水域に入っている印象である。この手の検索サイトでは圧倒的ナンバーワンを誇る「食べログ」を擁するカカクコム(東証1部)の第3四半期決算は2月3日に発表になっている。
売上高:379億3500万円(前年比+0.4%)
営業利益:137億8200万円(前年比+2.3%)
まさに天と地との違いがある。それにしてもカカクコムの営業利益率は実に36%。ちょっと儲け過ぎではないだろうか。このカカクコム社では、前述したクックパッドにおいて経営権争いを演じた穐田誉輝氏が社長を2001年から2006年まで務め社業を急拡大させている。この穐田氏、スキャンダルも多いが凄い経営手腕を持っているようだ。
もうひとつ、出前サービスの出前館(東証ジャスダック)の1月14日に発表になった第1四半期(9月1日〜2021年11月30日)の決算は:
売上高:103億4200万円(前年比+147.1%)
営業利益:−89億7200万円(前年-32億2900万円)
いやはや、凄まじい決算である。売り上げが2.4倍になっても利益は出ない。恐らく売り上げの倍々ゲームがこれから2期続いても利益は程遠いのだろう。TVCFを中心にして知名度のアップを図っている段階なのだが、毎年100億円近い赤字になるわけで、これにいつまで耐えられるのかということになる。今年1月末に日本撤退したドイツのデリバリーサービスのフードパンダなどもあり、このサービスが日本で根付くのかどうか。出前館はUber Eatsとの一騎討ち状態になっているようだがどうなっていくのだろうか。