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ワールドのスパークス戦略の立役者だった池内清和氏が61歳で死去

Jun 9, 2023.三浦彰Tokyo,JP
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撮影:セブツー

ワールドでのキャリアを振り出しに、さまざまなアパレル企業の経営に携わってきた池内清和(いけうちきよかず)氏が今年の1月に東京の自宅で亡くなっているのが判明した。61歳だった。死因は脳溢血。東京の自宅で亡くなっているのが発見された。

池内氏の名前がアパレル業界で一躍注目されたのは、ワールド時代に寺井秀蔵同社社長が提唱したスパークス構想(現在はSPA=アパレル製造小売り)の実働部隊として「オゾック(OZOC)」「アンタイトル(UNTITLED)」などのブランドを成功させたためだ。

その後ワールド販売事業COO常務取締役だった時に寺井社長と確執があり、ワールドを退社。2005年に家具・ホームセンター大手の島忠副社長、2006年FBPパートナーズ代表取締役、2007年ポイント(現アダストリア常務執行役員)、2009年イオン理事、2010年イオン系のアパレル専門店コックス代表取締役、2012年セームマインド代表取締役、リ・ヴァース代表取締役、2013年オルケス(旧社名クレッジ)代表取締役、2016年ウィゴー取締役副社長、2018年ワンダーコーポレーション取締役(ジーンズメイトを傘下に持つ企業)とアパレル企業を渡り歩いていたようだ。上記のオルケスについては、代表取締役になった2013年3月から1年半後の2014年8月末には負債総額約60億円で経営破綻している。

ワールドを退社してからは、大きな成果をあげることはできなかったようで、ポイント退社後は、不振企業の立て直しをメインの仕事にしていたようだ。まだ61歳という若さだった。特に最後の3年間はコロナ禍ということもあって、思い通りに実力を発揮できなかったのだろう。

アパレル業界の有名人ではあったが、業界紙すら訃報が載らない「冷遇」ぶりだった。慎んで冥福を祈りたい。




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