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年始から5日続伸でアシックスの時価総額が再び3兆円の大台を突破

NEWJan 10, 2026.高村 学Tokyo, JP
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アシックスの時価総額が1月9日、再び3兆円の大台を突破した。株価は前日比142円高(+3.55%)の4,142円まで上昇し、年始から5日続伸。これにより、時価総額は前日の2兆9379億円から3兆422億円へと一気に積み上がった。

アシックスの時価総額の伸びは、もはや一過性の材料では説明できない。2023年8月に初めて1兆円を突破すると、2024年7月に2兆円、そして2025年8月には3兆円に到達。今回はその水準を再び明確に上回った形だ。

成長を牽引しているのは、「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」のブランド力に加え、ランニングシューズ「ノヴァブラスト5(NOVABLAST 5)」などを擁するパフォーマンスランニング部門だ。2025年12月期の売上高は8000億円(前年比17.9%増)を見込んでおり、二桁成長が視野に入る。

注目すべきは、アシックスが描くランニング事業の姿が、単なる「モノ売り」をすでに超えている点だ。同社はランニングをグローバル成長の中核に据え、大会参加、データ管理、トレーニング支援、コミュニティ形成までを一体化する「エコシステム化」を進めている。

その象徴が、2025年に実行したM&Aだ。スペインでレース登録サイト「デポチケット(Deporticket)」を運営するDPTK INNOVACION TECHNOLOGIA、そしてタイで「THAI RUN」を展開するThaidotrunを相次いで買収。ランナーとの接点を「購入前後」まで拡張する布石を打ってきた。

時価総額3兆円という数字は、結果であると同時に評価でもある。市場が見ているのは、足元の売上やヒット商品だけではない。アシックスが中長期で描く走る人を中心にした経済圏への信頼が、株価と企業価値を押し上げている。

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