イギリスのアパレル会社Arcadia Group傘下にあるブランド「TOPSHOP(トップショップ)」と「TOPMAN(トップマン)」は、11月1日に国際戦略の見直しを理由に中国ECサイトの天猫(Tmall)の旗艦店を閉店した。
Arcadia Groupは2014年に中国のECサイト尚品网(shangping.com)を運営する北京尚品百姿電子商務会社と提携した。「TOPSHOP」は同年9月に尚品网に旗艦店を、11月にはTmallに旗艦店をオープンし、「TOPMAN」は2015年にTmallに旗艦店をオープンした。また、双方は2016年に実店舗を出店する契約を交わし、まず5店舗を出店して様子見をし、成功すれば80店舗まで拡大する予定だった。しかし、今年8月、Arcadia Groupは北京尚品百姿電子商務会社との提携は年末までに終了することを発表した。今年9月に中国初となる旗艦店を上海に出店する予定もなくなった。
Arcadia Groupによると、中国市場は同グループの発展にとって極めて重要であり、このような事態にはなったが今後も中国での事業を開拓し続けると発表した。しかし「TOPSHOP」と「TOPMAN」はまだ中国に自社サイトを開設しておらず、中国で唯一の購入ルートだったTmallとshangping.comの旗艦店も閉店してしまった。
久米川一郎
SEVENTIE TWO コントリビューター
Arcadia Groupは現在、中国戦略どころの話ではなく、本国イギリスも閉店ラッシュでグループ存続の危機に直面している。