カルバン・クライン社はコレクション事業からの撤退とミラノオフィスの閉鎖を発表した。チーフ・クリエイティブ・オフィサーのラフ・シモンズ(Raf Simons)が昨年末に退任したばかりで、後任デザイナーも含めどうするのかと注目されていたが、実にドラスティックな結論が出された。こうしたアメリカを代表するようなブランド(『WWDジャパン』の推定によれば全世界で全商品の売上高は8800億円)が、コレクション事業から撤退する例としては、最近ではダナ・キャラン社をあげることができる。ダナ・キャラン社は2015年に創業デザイナーのダナ・キャラン(Donna Karan)の退任とともにコレクションラインの「ダナ キャラン ニューヨーク(Donna Karan New York)」の休止を決めた。その後、株主のLVMHは同社をG-III(ジー・スリー)アパレルグループに売却した。このG-III(ジー・スリー)アパレルグループは「カルバン・クライン(Calvin Klein)」と「カルバン・クライン・パフォーマンス(Calvin Klein Performance)」などで同ブランドのハンドバッグを製造・販売しているライセンシーでもある。