ジンズやシチズンも支援するispaceの株価が月面着陸失敗でストップ安 株価は3日間で45.6%下落
Jun 9, 2025.Tokyo, JP
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らも増益を確保した。
中核の時計事業は売上高415億円(同0.3%減)、営業利益44億円(同18.5%増)。レディス向け「クロスシー(xC)」は堅調に推移した一方、メンズ高価格帯の「アテッサ(ATTESA)」は販売が伸び悩み、インバウンド需要も想定に届かず減収となった。
地域別では明暗が分かれた。北米は前年同期比10%超の増収で、主力ブランドの販売が好調。欧州もイギリスやフランスを中心にプラス成長を確保した。一方、中国を含むアジアは売上高が10%減と苦戦。特に中国市場は景気減速や消費者心理の低迷が続き、回復の兆しが見えにくい状況だ。日本国内も訪日客需要が想定を下回り減収だった。
四半期全体では、海外市場の好調が国内・アジアのマイナスを一部補った形となったが、インバウンドの勢い鈍化が全体の重しになっている。
同社の2026年3月期通期予想は据え置きで、売上高3180億円(前年比0.4%増)、営業利益200億円(同2.9%減)、純利益200億円(同16.2%減)を見込む。時計事業の収益力強化と新興市場の開拓、そしてインバウンド需要の回復が業績改善のカギとなりそうだ。だが、中国市場の回復が遅れれば通期計画の達成には不透明感も残る。