
医療従事者向けのアパレルを展開するクラシコ(本社:東京都港区、代表:大和 新)が11月5日、東証グロース市場に新規上場した。公開価格の1,390円に対して、1,880円上回る3,270円(235.2%)で初値を付けた。出来高は63万2500株で、時価総額は約71億円となった。公開価格の約2.4倍の値を付け、この日は3,515円で取引を終えた。
クラシコは2008年12月に設立され、白衣や上下に分かれた医療ウェアのスクラブなど、医師や看護師に特化したアパレル商品の企画、開発、販売を行なっている。医療現場向けの制服に必要な機能面を備えながら、デザイン性や着心地を追求した商品づくりが特徴だ。
丸の内、横浜、大阪、名古屋に直営店を構えるほか、中国のECモール「Tモール」にも出店し、アジア市場への展開を強化。オンラインストアと実店舗の両輪でブランド価値を高めてきた。
転機となったのは、ファッションブランドとの協業だ。2015年には「ロンハーマン(Ron Herman)」とのコラボ白衣を発売し、2018年には「ジェラート ピケ(gelato pique)」ともコラボレーション。従来の医療服のイメージを刷新しただけではなく、医療業界にとどまらず一般層にもブランド名が広く浸透した。
クラシコの2025年10月期の通期業績予想は、売上高は35億9400万円(前年比16.5%増)、営業利益は1億6300万円(同150.8%増)、当期利益は15億円(同435.7%増)と大幅な増収増益を見込む。プレミアムな医療服へのニーズが増えるなか、今後の市場拡大にも期待が高まる。















![[[name]]](/assets/img/common/sp.png)