
全国百貨店の売上が落ち込んでいる。日本百貨店協会が7月25日に発表した6月の全国百貨店売上高(70社・178店舗)は、前年同月比7.8%減の4615億円となり、5カ月連続で前年同月を下回った。
特に免税売上の落ち込みが深刻で、前年比40.6%減と4カ月連続での大幅マイナスとなった。訪日外国人客数は337万7800人と前年同月比7.6%増で、6月として過去最多を記録したにも関わらず、百貨店への来店にはつながっていない。
免税売上の客数は13.8%減の約50万人、客単価も31.2%減と、いずれも大幅な下落が続いている。特にラグジュアリーブランドのバッグや靴、財布などの高額品が不振で、前年同月の価格改定前の駆け込み需要の反動も影響した。
地域別では、札幌・東京・名古屋・大阪を含むすべてのエリアで前年割れ。中でも東京は前年比10.6%減と、2ケタ減となった。
一方で、サングラスや晴雨兼用傘などの季節商品は好調。化粧品も全体では6.3%減だったが、UVケアやスキンケア関連のアイテムは堅調に推移している。