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Korea|どうなる日韓問題?切り刻まれる「デサント」と謝罪する「ユニクロ」で浮き彫りになった韓国依存

Jul 25, 2019.高村 学Seoul, KR
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「デサント」韓国の公式HPより

徴用工問題に端を発した日韓両政府の対立は、解決の糸口が見えないまま日に日に激しさを増している。この問題においては、日本のアパレル企業にも様々な影響が出始めている。韓国で特に知名度が高い日本ブランドがターゲットにされ、不買運動が起きている。韓国国内で187店舗を運営し、売上高が1000億円を越えている「ユニクロ(UNIQLO)」もその対象となっており、さらに7月11日に行われた決算会見での役員による発言が、「不買運動は長く続かないと見通している」と解釈され問題となり、謝罪に追い込まれる事態となった。

また、7月15日にはソウルの日本大使館前で、株式会社デサントが手がける「デサント(Descente)」や「ルコックスポルティフ(Le Coq Sportif)」のTシャツがデモ参加者らによって切り刻まれ、報道向けのパフォーマンスとはいえ衝撃を与えた。デサントにおいては、売上比率のアンバランスが以前から指摘されていたが、ここにきて韓国依存がいよいよリスクとして露見している。2019年3月期決算では、「デサント」が4363億韓国ウォン(約401億円*)、「ルコックスポルティフ」が2211億韓国ウォン(約203億円*)で、この2ブランドだけで韓国における売上高が全社売上の42%にも及んでいる。株式会社ルックホールディングスも韓国への依存度が高い。2018年12月決算では、韓国での売上高が約159億円と全社売上の36%に及ぶ。

株価にも如実に影響が出ている。この1カ月でデサントの株価は約16%下落し、ルックホールディングスは約8%下落した。このまま騒動が収束しなければ、さらに影響が広がる可能性もある。韓国依存の是正もそう簡単にはいかないなか、難しい舵取りを迫られている。

*1韓国ウォン=0.092円換算(7月25日時点)

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