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「ミーナ天神」から20年 ファーストリテイリングが施設運営を強化する新戦略

NEWDec 8, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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ミーナ天神

ファーストリテイリングは12月5日、総合不動産サービス大手のザイマックスグループと合弁契約書を締結したと発表した。新会社の設立を通じて、同社が展開する「ユニクロ(UNIQLO)」などの店舗を含む商業施設の運営管理体制を強化し、利用者の利便性向上や施設価値の最大化につなげる狙いがある。ファーストリテイリングが本格的に外部企業と連携して施設運営の最適化を進めるのは今回が初めてで、国内外で進む店舗戦略の転換期における重要な施策とみられる。

同社は2005年、福岡で開業した「ミーナ天神」を皮切りに商業施設運営に参入。その後「ミーナ京都」「ミーナ天神」のリニューアル、「マロニエゲート銀座2」の運営管理などを通じて、約20年にわたり自社主導で商業施設の企画・運営を行ってきた。近年は「ユニクロ」の大型店舗やグローバル旗艦店が増加しており、施設全体の価値向上がブランド体験の質を左右するケースも多い。そうした背景から、専門性の高い外部パートナーとの協業によって運営力を底上げする必要性が高まっていた。

今回パートナーに選ばれたザイマックスは、1990年にリクルートから分社する形で設立された。商業施設をはじめオフィスビル、物流施設、ホテルなど多様な不動産アセットの管理運営を手がける総合不動産サービス企業だ。

ファーストリテイリングは、国内外での店舗改革を加速させている。「ユニクロ」は大型店の拡大やグローバル旗艦店の強化に取り組み、ブランド体験の一体化を重視する姿勢を明確にしている。今回の合弁会社は、その戦略を支える基盤強化の一つであり、店舗そのものだけでなく、施設全体がブランドの世界観を伝える重要な役割を担うという考え方が背景にある。「ユニクロ」をはじめとする店舗体験の質が今後どのように変えていくのか、注目が集まる。

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