Global｜ジェイソン・ウーの野望　ブランドの拡大に注力

台湾系のファッションデザイナー、ジェイソン・ウー（Jason Wu）の才能は顕著に見られる。彼は2006年に「ジェイソン ウー（JASON WU）」というブランドを創立し、2003年から2018年まで「ヒューゴボス（Hugo Boss）」のクリエイティブディレクターを務めた、アメリカのファッション業界における最も有名なデザイナーの一人だ。2010年にはCFDA（米国ファッションデザイナーズ評議会）で「スワロフスキー賞」を受賞。豊艶ながら上品なデザインで毎回人々を驚嘆させる。ミシェル・オバマ（Michelle Obama）前大統領夫人が大統領の就任式後の舞踏会で着用したことから、国際的な知名度を得て、「ジェイソン ウー」は世界中から注目されるようになった。

先日、中国のプライベート・エクイティ・ファンドのグリーン・ハーバー・インベストメント（GREEN HARBOR INVESTMENT、以下グリーン・ハーバー）はジェイソン ウー（以下、JWU）の多数株式を取得した。JWUは「ジェイソン ウー」のニューヨークでの親会社であり、2014年に投資会社インターリュクス（INTERLUX）の傘下に収められた。インターリュクスは、本社をニューヨークに置き、プライベート・エクイティ・ファンドのリー・エクイティ・パートナーズ（Lee Equity Partners）によって設立され、新進ファッションブランドの発展に注力している。設立から3年、新進ブランドの発展未経験のグリーン・ハーバーは経営陣を創立し、市場の競争力を強化、販売促進、ブランド戦略にリソースの投入など、「ジェイソン ウー」の中国へ進出という責任を負っている。