中国最大規模のフラッシュセールスサイト「唯品会(vip.com)」は6月13日、公式ウェイボー(Weibo、微博)で「中国社会新人消費報告」を発表した。社会新人とは中国では一般的に20代を指している。主力消費者である20代の消費トレンドを3つのポイントでまとめた。
まず、中国社会新人は、回答者の半分以上が中流程度の収入を得ているが、コストパフォーマンスを追求している。ただし、高級ブランドと高級スキンケアには出し惜しみをしない。
そして、「膜法世家 (Mask Family 1908)」や「カースラン(Carslan)」など中国オリジナルのコスメブランドが人気だ。こうしたブランドの大ヒットに伴い、20代がさらに国産ブランドを認めている。回答者の中で「国産ブランドを信頼している」と「好感を持っている。購入を検討している製品のほとんどは国産ブランドだ」と回答した男性は75.39%、女性は56.2%だった。「唯品会」のサイト上にある2018年の「社会新人スキンケアトップ10ブランド」のうち7つは中国ブランドで、「社会新人美化粧トップ10ブランド」のうち中国ブランドは6つだった。
一方、アイドルやKOLから影響されて消費する動きは弱くなった。それよりも消費者は口コミや評価を信頼する。また、KOLの影響力はアイドルよりやや高い。報告のデータによると、「KOLの影響を受けて製品を購入したか」の質問に対して、「つねに」と回答した人は13.5%、「ない」と回答した人は7.48%。そして、「アイドルが使っている製品を購入した、もしくはアイドルがアンバサダーのブランドを購入したか」の質問に対して、「つねに」と回答した人は10.5%、「ない」と回答した人は30.65%。