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Japan|コーセーの20年度第2四半期決算は「デコルテ」とアジア市場が業績牽引 12月には「メゾン コーセー」開業

Nov 2, 2019.高村 学Tokyo, JP
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「メゾン コーセー」店舗イメージ

コーセーは2019年10月31日、2020年度3月期第2四半期の決算を発表した。売上高は1707億円の前期比プラス6.1%で、第2四半期としては7期連続で過去最高を更新した。営業利益は283億円の前期比マイナス7.8%で、第2四半期としては6期ぶりの減益となった。原材料の高騰が影響した。化粧品事業は、最高級ラインをリニューアルした「デコルテ(DECORTÉ)」の好調によりプラス13.5%の二桁成長で業績に貢献した。1970年にデビューした「デコルテ」は、50年前の当時から“本物の美に国境はない”というフィロソフィを打ち出していたブランドで、コーセーのグローバルブランドとしてアジア市場のみならず北米でも高い成長率を維持し、躍進を続けている。今年9月には英百貨店「ハロッズ(Harrods)」へ出店した。

地域別では、中国と韓国が牽引役となりプラス34.9%と高い伸長率で成果をあげた。2026年に創業80周年を迎えるコーセーは、中長期ビジョン「VISION2026」のひとつとして海外売上比率35%以上を目標に掲げているが、6年前倒しで達成したと言えよう。「デコルテ」に加えて、重要グローバルブランドと位置付けるアルビオングループと米国の自然派コスメブランド「タルト(Tarte)」が、各地域で成長戦略を展開していくことから、海外売上比率はさらに伸長し業績に貢献していくとみられる。インバウンドに頼らない体制が整いつつある。

コーセーは、コンセプトストアとオウンドメディアを主軸とした、ブランド横断型の新サービス「メゾン コーセー(Maison KOSÉ)」のスタートも発表した。「メゾン コーセー」は、11月8日にウェブ上でオウンドメディアを立ち上げ、12月17日に新コンセプトストアを銀座にオープンする。コンセプトストア「メゾン コーセー」は、「タルト」を日本で初めて展開し約200アイテムを取り揃えるほか、コーセーの全ブランドを試すことができる。また、鏡の前に座るだけで肌状態を分析し、瞬時に数値化し表示する肌分析機能を備えた「Snow Beauty Mirror」や、カシオ計算機製のプロトタイプのネイルプリンターなどの最新デジタル機器を配置しよりパーソナルなニーズに対応したサービスを提供する。

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