米国百貨店のMacy's(メーシーズ)は今月テクノロジー・イノベーション・リテイラーのb8ta(ベータ)の株式を取得することを発表した。Macy’sによると今回の取得に至った理由はb8taの強みである実店舗サービス充実のためのソフトウェア「The Market @」を導入し、顧客のオフライン・ショッピング体験を充実させるためという。「The Market @」は “retail-as-a-service(サービスのための小売)” をコンセプトに、顧客が直接商品を体験しその場で購入できる展示スペースを、オンライン特化型ブランドに提供するプラットフォーム。Macy'sは同プラットフォームを導入することで顧客がオンラインブランドに触れる機会を、b8taはクライアントのブランドが実店舗で展示する機会を創出できるというwin-winのサービスだ。
近年、ECと専門店などの発展で顧客が流出し、世界規模で百貨店業界は勢いが衰えている。今回のように百貨店の強みである店舗での上質なサービスを磨き、購買体験を向上させることは顧客流出を止める打開策となるのか、今後に注目したい。