
マドラスが、靴の機能価値を大きく引き上げる。同社は、自社開発の「リカバリーインソール」を2026年春から全シューズに搭載する。これまで内部に超柔軟ゲル「クリスタルゲル」を使用した「リカバリーmetaインソール」を「マドラス(Madras)」ブランドのみに搭載していたが、今後は「モデロ(MODELLO)」「マドラスウォーク(madras Walk)」「ランバンコレクション(LANVIN COLLECTION)」にシリコンゲル素材を使用した「リカバリーインソール」を搭載することで、主力ブランドを横断する形で導入する。
■足裏の血行を促進する「クリスタルゲル」
「リカバリーmetaインソール」は、土踏まず部分を中心に配置した超柔軟ゲル素材「クリスタルゲル」が特徴だ。歩行時の荷重を受け止め、その力を指圧のような刺激として足裏へリターンすることで血行を促進する仕組みだ。
さらに、足裏アーチを支える構造により歩行時の安定性を高め、つまずきや転倒の予防にもつながる。扁平足や外反母趾の予防、姿勢改善のサポートといった効果も期待されており、履き心地と健康機能を両立したインソールとして開発された。
■ドレスからカジュアルまで2タイプ展開
「リカバリーインソール」と「リカバリーmetaインソール」は用途に応じてスタンダードタイプとアクティブタイプの2タイプを用意する。スタンダードタイプはドレスシューズを中心に搭載、アクティブタイプはカジュアルシューズを中心に搭載されている。通常の歩行はもちろん、長時間の立ち仕事やランニングなど、アクティブなシーンでも疲れにくい設計となっている。
■健康志向時代を見据えた靴づくり
「リカバリーmetaインソール」は2023年3月に販売を開始。発表当時、岩田達七社長は次のように語っている。「おしゃれは足元からと言われますが、おしゃれも健康も足元から始まると考えています。国内の革靴産業はカジュアル化と貿易自由化という大きな波にさらされています。この波を乗り切るにはイノベーションが必要です」。履き心地に加え「健康美」を追求する靴として、同社の新たな柱に位置づけている。
■銀座の旗艦店も体験型に刷新
2024年9月には、銀座四丁目交差点に構える「マドラス銀座店」を直営初の「リカバリーmetaインソール」体験型コンセプトショップとしてリニューアル。来店客が実際に履き心地を体感できる店舗へと進化させた。海外観光客の来店も増えており、インバウンド売上は前年比3倍超と大きく伸びているという。
■イタリア発ブランドの進化
「マドラス」は1946年、イタリア・ヴェネツィア郊外のバッサノで誕生。1965年に日本へ上陸し、イタリアのクラフトマンシップと現代的デザインを融合させたシューズブランドとして展開してきた。
健康志向が高まるなか、同社は「リカバリーファッションシューズ」という新しいカテゴリーを打ち出す。靴は単なるファッションではなく、身体を整える道具でもある。マドラスは、足元から健康を支える靴づくりをさらに強化していく。






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