
三越伊勢丹ホールディングス(以下、三越伊勢丹HD)は2月19日、グループの役員体制および組織改正を発表した。旗艦3店舗である伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の店長を4月1日付で交代し、収益力強化と成長戦略の加速を図る。
最大の注目は、国内百貨店売上高トップを誇る伊勢丹新宿本店の人事だ。新店長には外商統括部長の宇田川晃一氏が就任する。富裕層ビジネスを統括してきた実績を持ち、外商戦略のさらなる強化が期待される。現店長の近藤詔太氏は、三越伊勢丹HDおよび中核事業会社である三越伊勢丹の経営戦略室長を兼任する形で就任し、グループ全体の戦略立案を担う。
三越日本橋本店の新店長には、営業本部第1MDグループ長の小林文子氏が就く。現店長の丸井良太氏は三越伊勢丹の外商統括部長に就任し、富裕層顧客基盤の拡大を担う。また、三越銀座店では、店舗戦略統括部店舗政策部長の渡辺麗保氏が新店長に就任する。インバウンド需要の回復が進む銀座エリアで、店舗戦略の高度化を図る。現店長の山下賢二氏は、高松三越、広島三越、松山三越の社長に就任し、地方店舗の経営強化を担う。
今回の人事は、旗艦店の競争力向上と外商ビジネスの再強化、そして地方店舗の収益基盤安定化を同時に進める布陣といえる。百貨店業界はインバウンド回復や高額消費の伸長を背景に回復基調にある一方、消費動向の変化やデジタル化対応など課題も多い。三越伊勢丹HDは、主要店舗のトップを刷新することで成長戦略を加速させる構えだ。
新体制の下、旗艦3店がどのような売り場改革や顧客戦略を打ち出すのか。外商強化と店舗戦略の再構築が、今後の業績を左右する焦点となりそうだ。







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