
撮影:セブツー
退職代行サービス「モームリ」を運営するアルバトロスが、弁護士法違反の疑いで警視庁の家宅捜索を受けていたことが分かった。人気YouTube番組にも出演していた同社代表・谷本慎二氏が手がける話題の退職代行ビジネスに、いま波紋が広がっている。
アルバトロスは退職代行を希望する利用者から依頼を受けた際、退職手続きを弁護士に違法に斡旋し、その見返りとして紹介料を受け取っていた疑いが持たれている。弁護士資格を持たない事業者が、報酬を得て弁護士業務を仲介することは弁護士法で禁じられている。
「モームリ」は、退職を希望する本人に代わって勤務先に退職の意思を伝えるサービスとして知られ、SNSや動画広告などを通じて急速に知名度を上げた。大手企業のオフィス前や駅前などで宣伝トラックを走らせるなど、積極的なマーケティングを展開していた。
谷本慎二社長は、YouTubeチャンネル「令和の虎CHANNEL」や「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」などに出演し、「健全な退職支援サービス」として透明性を強調してきた人物。今回の家宅捜索により、急成長する退職代行業界の実態にも改めて注目が集まりそうだ。