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FRP製のミャクミャク像も出品 「サステナブルな万博」閉幕でリユースマーケット「ミャク市!」がオープン

NEWOct 14, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」公式サイトより

大阪府・夢洲(ゆめしま)で開催されていた「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」が、10月13日に約半年間の会期を終えて閉幕した。主催する日本国際博覧会協会によると、10月3日までに2207万枚の入場券が販売され、10月4日時点での総来場者数は2683万人に達したという。入場者数は当初目標を上回り、1970年の大阪万博に続く大規模イベントとして歴史に残る結果となった。

グッズ販売でも記録的な数字を残した。協会によると、8月末時点での公式ライセンス商品の売上は約800億円に到達。「ミャクミャク」のぬいぐるみくじやフィギュアなどが大ヒットし、会場内外の公式ショップには連日行列ができた。人気の高まりを受け、協会は当初10月13日までとしていた販売期間を2026年3月末まで延長することを決定。ミャクミャク関連グッズは引き続きオンラインショップや一部店舗で購入できるようになる。

一方で、閉幕後の焦点は「サステナブルな万博のその後」だ。協会は、会場で使われた建築物や建材、什器・備品などを再利用する取り組みとして、「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」を立ち上げた。このプロジェクトは、万博の理念のひとつである「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の実現を目指すもの。廃棄物を減らし、万博の資源を再び社会に循環させることを目的としている。

「ミャク市!」では、3月10日以降、8回に分けて計613点の物品を出品し、これまでに265件の応札があった。出品リストには、ミャクミャクがデザインされたマンホールの蓋をはじめ、会場で使われた案内サイン、ベンチ、照明器具など、万博の記憶を象徴する品々が10月14日時点で700点近く並ぶ。なかにはFRP製のミャクミャク像も含まれており、ファンや自治体、企業から注目を集めている。

入札には、書類申請や面談、計画書の提出など、一定の手続きが必要となる。落札後は、出品物をリユース・リサイクルする具体的な活用計画を提示する必要があるなど、単なる物品販売にとどまらず、持続可能な再活用モデルとしての側面を持つことが特徴だ。

大阪・関西万博は、単なるイベントに終わらず、「循環」「再生」「共有」という新しい価値を社会に残した。ミャクミャクが象徴した「つながりの精神」は、これからも形を変えながら日本全国に広がっていく。

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