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Global|倒産したソニア・リキエル社はまた中国企業が買収か!?

May 21, 2019.橋本雅彦Tokyo, JP
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Photo:Derek Hudson

複数の外電やメディアによると、ソニア・リキエル社が再建型破産手続きを申請した。同メゾンは香港の大手繊維商社であるリーフォン(利豊)ファミリーが立ち上げたフォン・ブランズ、LVMHで要職を歴任したジャンマルク・ルビエ(Jean-Marc Loubier)、シンガポールのファンドのテマセクが共同で取得。その後2016年にファースト・ヘリテージ・ブランズ(ファン・ブランズによる新会社)が同社の全株式を買収。実に2012年以来2億ユーロ(約250億円*)をつぎ込んだが、2018年には2012年から半減して3500万ユーロ(約44億円*)まで落ち込んだ。2018年の損失は3000万ユーロ(約39億円*)。付記すれば、この間2016年には創業デザイナーのソニア・リキエル(Sonia Rykiel)も86歳で死去している。

1980年代の飛ぶ鳥を落とす勢いだったニットの女王ソニア・リキエルを知る者としては、信じられないようなブランドの凋落である。メゾン設立50周年の昨年には、パリ市内に「ソニア・リキエル通り」が誕生したほどである。ある意味では、今年2月に亡くなったドイツ人デザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)などよりも、よほどフランスのファッションシーンに貢献したデザイナーである。こんな破産申請前に助け舟が出てしかるべきだが、そんな様子もない。LVMHやケリングなどのブランドコングロマリットへの打診はされたのだろうが、一度傷が付いたデザイナーブランドには、こうしたブランドコングロマリットは見向きもしない。

昨今ではかつてフランスを代表するようなブランドだった「カルヴェン(CARVEN)」(旧日本語ブランド名「カルバン」)や「ランバン(LANVIN)」も、再建型破産手続きを申請し、「カルヴェン」は2018年に上海ベースのアイシクル・ファッション・グループ(Icicle Fashion Group)、「ランバン」はやはり2018年に中国の復星国際(Fosun)グループが過半数株式を取得している。

今回の「ソニア・リキエル」もまた中国企業の手に落ちるのか、注目される。


*1ユーロ=122.92円換算(5月21
日時点)

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