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島精機製作所が142億円の最終赤字から黒字転換 ホールガーメント回復で来期は営業黒字を計画

NEWMay 8, 2026.セブツー編集部Tokyo, JP
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横編機メーカー大手の島精機製作所は5月8日、2026年3月期の通期連結決算を発表した。売上高は335億900万円(前年同期比3.0%増)となり、営業利益は17億2000万円の赤字だったものの、前期の119億1400万円の営業赤字から大幅に改善。親会社株主に帰属する当期純利益は8億5600万円となり、前期の142億7500万円の最終赤字から黒字転換を果たした。前期は巨額赤字に苦しんだ同社だが、今回の決算では収益改善が鮮明となり、経営再建に向けた回復の兆しが見え始めている。

主力の横編機事業は前年比2.7%増の238億6600万円。特に、無縫製ニットを可能にするホールガーメント横編機の販売回復が業績改善を支えた。海外市場では、バングラデシュの生産拠点が政情不安から回復し、販売台数が増加。欧州市場でも、高級ブランド向けニット需要が強いイタリア市場を中心に景気回復の兆しが見られ、ホールガーメント横編機の販売が伸長した。高級ブランドによる高付加価値ニット需要が追い風となっている。

一方、中国市場では苦戦が続いた。香港系大手顧客向けのコンピュータ横編機販売が低調だったほか、下半期に投入予定だったコストパフォーマンス型成型機の発売遅延も響き、当初計画を下回る結果となった。中国経済の減速やアパレル市場の不透明感も影響したとみられる。

島精機製作所は業績低迷を受け、2024年10月から役員報酬の減額を実施している。中期経営計画が未達となる見通しから、減額措置は2026年9月まで継続する方針だ。経営陣自らが痛みを伴う改革を進める姿勢を示している。

通期業績予想は、売上高を前年比22.4%増の410億円、営業利益を3億円(前期は17億2000万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は9億円(前年比5.1%増)を見込む。

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