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年間配当109円に上方修正 ワールドの中間期決算はブランド事業が苦戦もプラットフォーム事業が大幅伸長 

NEWOct 3, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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撮影:セブツー

ワールドは10月3日、2026年2月期の中間期連結決算を発表した。売上高にあたる売上収益は前年同期比24.3%増の1369億1600万円、営業利益は18.1%増の93億1700万円、親会社の所有者に帰属する中間利益は20.8%増の56億4000万円となり、増収増益を確保した。

セグメント別では、アパレル中心のブランド事業が苦戦した。売上収益は1.0%減の956億6100万円、セグメント利益は16.3%減の42億5700万円と減収減益だった。主力ブランドの販売が全般的に伸び悩んだほか、10月1日付で完全子会社化したナルミヤ・インターナショナルの中間純利益が77.2%減の9500万円にとどまったことも響いた。

デジタル事業の売上収益は11.8%減の149億6100万円、セグメント利益は22.1%減の9億4900万円だった。ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス(Laxus)」を展開するラクサス・テクノロジーズが新規株式公開(IPO)に伴い連結対象から外れたことが響いた。

一方、プラットフォーム事業は大幅な伸びを示した。売上収益は82.1%増の643億7000万円、セグメント利益は185.7%増の23億5000万円と、いずれも大きく拡大。ユニフォーム事業などを手掛けるエムシーファッションが新たに連結対象となった効果が寄与し、全体業績を牽引した。

通期業績予想については、ナルミヤの完全子会社化に伴い非支配株主持分への利益流出がなくなること、法人所得税などが当初計画を下回る見込みとなったことを背景に、112億円の予想から120億円(同8.6%増)となる見通しを示した。売上収益3000億円(前年同期比32.9%増)、営業利益195億円(同16.1%増)に変更はない。

また、ワールドは株主還元方針を強化する。2025年4月に公表した配当性向32.5%の方針を踏まえ、期末配当予想を従来の1株当たり57円から60円へ3円引き上げる。これにより年間配当は109円となり、前期実績(80円)から3割以上増配となる見込みだ。

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