電通グループは2月14日、2021年12月期の通期連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高にあたる収益は1兆859億9200万円(前年同期は9392億4300万円)、営業利益は2418億4100万円(同1406億2500万円の赤字)、親会社に帰属する当期純利益は1083億8900万円(同1595億9600万円の赤字)だった。収益は前年同期比15.6%増となり、2期ぶりの最終黒字だった。
国内事業は顧客企業のDX需要によりデジタルソリューション領域が好調だった。さらにテレビを中心としたマスメディアへの出稿も回復したことで、国内の売上総利益は前期比19.2%増となる4159億1500万円だった。海外事業はブラジルとインドを除く主要国が好調で、海外の売上総利益は前期比15.4%増となる5609億7800万円だった。
電通グループは同日、2022年12月期の通期業績予想を発表し、収益は1兆1999億円(前年同期比10.5%)、営業利益1524億円(同−37.0%)、親会社に帰属する当期純利益は930億円(同−14.2%)とした。同社は、2022年の世界の広告費の成長率は、デジタル広告の牽引により9.2%増と高い成長になると予測している。