
11月27日に東証グロース市場へ新規上場したHUMAN MADEが12月12日、2026年1月期第3四半期(2〜10月)の決算を発表した。上場後初の開示となる今回の決算は、売上・利益ともに前年を大きく上回り、同社の成長スピードを象徴する内容となった。
売上高は99億5300万円で前年同期比16.6%増、営業利益は32億1500万円で同27.1%増、四半期純利益は20億7400万円で同24.6%増を記録。とりわけ営業利益率は32.9%と高い水準を維持し、前年同期から1.2ポイント上昇した。アパレル企業としては異例の高収益で、セールを一切行わないHUMAN MADE独自のブランド価値戦略が奏功していると言える。
今回の四半期は、店舗の増床や新業態の出店も収益を押し上げた。9月には「渋谷PARCO」内の「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」の既存店舗を増床。これにより商品ラインナップの拡張や回遊性の向上が可能となり、需要を取り込んだ。10月には、「カリーアップ(CURRY UP)」も「渋谷PARCO」に新規オープンしている。
また、10月に販売した「ポケモン(Pokémon)」とのコラボレーションアイテムも業績を押し上げた。SNSを中心に話題化したことで、新規顧客の獲得にも寄与したとみられる。店舗戦略やコラボ戦略の強化とともに、期間中の売上高・営業利益は過去最高を更新。「ヒューマンメイド」のブランドパワーを裏付ける結果となった。
2026年1月期通期の業績予想は、売上高136億9700万円(前期比21.7%増)、営業利益38億300万円(同19.6%増)、当期純利益25億9800万円(同22.1%増)と、いずれも2桁成長を見込んでいる。上場したことで事業拡大への投資機会が広がり、国内外での店舗展開、コラボレーションの強化、フード領域などブランド周辺ビジネスの拡張など、さらなる成長余地が期待される。上場後初の四半期決算は、その期待に応える形で順調なスタートとなった。








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