タレントでYouTuberのフワちゃんは8月11日、自身のX(旧ツイッター)でしばらくの間、芸能活動を休止すると発表した。この問題は、Xでのフワちゃんによる不適切投稿に端を発する。タレントのやす子がXでつぶやいた投稿に対して、「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」と引用リポスト(その後削除)し、これが誹謗中傷に当たるとして多くの批判を受ける事態となった。
その後、本人に直接謝罪するも事態は収まらず、グーグルジャパンはフワちゃんが出演する「Google Pixel」のCM映像の掲載・公開を停止。ニッポン放送も、番組内での不適切発言ではないにも関わらず、「他者を尊重しない誹謗中傷する行為については決して認めることができない」との理由から、「オールナイトニッポン0」のパーソナリティーからの降板を決定した。
こうした事態を受けて、「責任の重さを考え、一つの区切りとして、しばらくの間、芸能活動をお休みさせていただく」と判断し、今回の決断に至った。
フワちゃんは2020年3月に開催された「東京ガールズコレクション」にモデルとして初めて出演し、2021年には資生堂の「アクアレーベル(AQUALABEL)」の発表会にゲストとして招かれるなど、多方面から人気ではあった。2021年2月には紳士服大手のはるやま商事がフワちゃんをイメージキャラクターに起用し、公の場で初めてスーツ姿を披露している。
ただ、今回の不適切投稿は決して許されるものではなかった。活動休止は当然の判断であろう。一方、今回の事案を本人、所属事務所が真摯に受け止め、活動休止期間中に再発防止に努めることが大切だ。外部の組織などとも連携して、SNSにおけるモラルに関する研修を受ける必要もあるだろう。SNSでの誹謗中傷は重大な人権侵害に成りうるのだ。