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千鳥が「ジョン ローレンス サリヴァン」の服を番組で揶揄 デザイナーの柳川荒士が憤慨

May 17, 2023.セブツー編集部tokyo,JP
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「ジョン ローレンス サリヴァン」デザイナーの柳川荒士のインスタグラムより

とにかく明るい安村が、イギリスのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演し、持ちネタの「パンツ一丁芸」で会場中を大爆笑させたことが日本でも大きな話題になったばかりだが、こちらはとにかく暗い出来事だ。

お笑いコンビの千鳥が、テレビ番組の中で「ジョン ローレンス サリヴァン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」の服を揶揄し、同ブランドのデザイナーである柳川荒士が怒りをあらわにしたのだ。

問題となったのは、5月4日に放送された『テレビ千鳥』の中で、千鳥の大悟が発した「イジり」だ。千鳥の2人はセレクトショップ「ステュディオス(STUDIOS)」を訪れ、ノブが選んだ「ジョン ローレンス サリヴァン」の服を大悟が試着した。試着したデニムは、前面にウエスト部分から裾までの大きな2本のファスナーがあしらわれたデザインで、2人はこれらを全て開けるボケをしたり、大悟は「正面チャック2枚ち◯ぽ出し変質者」とデザインを揶揄した。

「変質者が着る服」とも解釈できるような表現に対して、柳川は5月15日に自身のインスタグラムに当該シーンの画像を投稿した。キャプションには、「何年もの時間を費やし、社内スタッフ、営業やPR、そして何より工場などの方々の協力を得てブランドのシグネチャーアイテムへと育ててきたデニムジーンズが、テレビ番組でこのような扱い方をされたことが残念で仕方ない。創設から20年、妥協することなく少しずつ築き上げてきたブランドイメージを、自分達の笑いの為に一瞬にして踏み躙られた事が本当に悔しい」と綴り、怒りを滲ませた。千鳥のノブや番組の関連アカウントなどもタグ付けしている。

柳川荒士は、かつて白井・具志堅ジムに所属したフライ級の元プロボクサーだ。WBC世界スーパーフライ級王者に上り詰めた川嶋勝重とも対戦したことがあり、川嶋との一戦でTKO負けしたことで引退、その後ファッションデザイナーへ転身し、2011年にはパリ・コレクションにデビューするなど、日本を代表するデザイナーのひとりとして知られている。特に、タイトなブリティッシュスーツには定評がある。

17日現在、1500件を超えたコメントの中には、柳川に同情したり、当該のコメントを放送した制作側を問題視する意見もある一方で、千鳥を擁護する声や、柳川がこのような投稿を行ったことに否定的な内容が目立つ。

そもそも問題となってしまったこのコーナーは、有名ブランドの服を「オシャレ初心者」の大悟が着用し、その姿を大喜利のようにイジるのがお決まりの流れになっていた。これまでにイジられてきたブランドも多いが、SNS上でブランドやデザイナーがその内容を咎めたケースは特に無かったこともあり、「この投稿をしたことで逆にブランドのイメージが悪くなった」「器が小さい」「消費者の意見は自由だ」といった声が寄せられた。

近年、お笑いにおけるコンプライアンスの問題は、様々な場面で議論に上がる。どこまでを「イジり」と感じ、どこまでを「中傷」と感じるかは個人によって違うからこそ、今回の一件は大きな波紋を呼んでいる。

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