FLASH NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

ドネアのお株を奪う「閃光」の一撃で残るベルトはWBOのみ!「ミズノ」が井上尚弥の勝利記念アイテムを発売

Jun 10, 2022.高村 学Tokyo, JP
VIEW2
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

「ミズノ(MIZUNO)」は、6月7日にさいたまスーパーアリーナで開催されたボクシングのバンタム級世界3団体王座統一戦での井上尚弥の勝利を記念して、限定アイテムを発売する。2019年11月7日に開催されたWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)の決勝で対戦したノニト・ドネア(Nonito Donaire)とのリマッチで、井上尚弥が2回1分24秒TKOで勝利し、IBF、WBA、WBCの3団体のベルトを日本選手として初めて統一した。今回「ミズノ」が発売する記念アイテムは、「WINNER」Tシャツと井上尚弥のサイン入りシューズ、ノニト・ドネアのサイン入りシューズ、そしてチーム井上限定ジャージジャケットとパンツだ。

「ドラマ・イン・サイタマ」と称された前戦で井上尚弥に判定負けしたノニト・ドネアだが、その後のノルディーヌ・ウバーリ(Nordine Oubaali)、レイマート・ガバリョ(Reymart Gaballo)との2戦はすべてKO勝ちを収め、衰え知らずの圧倒的な勝ち方でWBC王者に返り咲いていた。今回の井上尚弥との再戦は、これまでと同様に1、2回はまずプレスをかけながらカウンターのタイミングを計り、3回以降にギアを上げていく戦略だったのではないだろうか。だが、先にギアを上げたのは井上尚弥だった。1回残り10秒を知らせる拍子木の合図とともにギアを上げた井上尚弥が右ショートのクロスをテンプルに叩き込み、ダウンを奪った。左ジャブのフェイントに釣られてドネアが得意の右クロスを被せようとモーションに入ったタイミングに、超高速の右を繰り出し、まさにドネアのお株を奪う「閃光」の一撃であった。カウント内に立ち上がったためダメージはそれほど負っていないようにも見えたが、相当効いていたようだ。ドネアも試合後に、「頭が真っ白になった」と語った通り、この被弾で意識が飛び、セコンドのレイチェル夫人が「ファイティングポーズ!」と絶叫する声で我に返り、慌ててレフェリーに対して両手を構えて見せた。

その後の2回は井上尚弥の一方的な展開になった。まず左フックでぐらつかせ、コーナーに追い詰めたところでストレートのようなジャブで顎を跳ね上げ、さらに顔面にまともに入った左フックでドネアを大きくよろめかせた。よろめきながら後退してなんとか踏みとどまったドネアだが、最後は右・左のコンビネーションでガードが下がった顔面に強烈な左フックの一撃で2度目のダウンを喫した。すぐさまレフェリーが試合をストップさせたが、それでもすぐに立ち上がったドネアの不屈の精神は見事だった。「レジェンド」と「モンスター」の再戦はこうして幕を閉じた。試合後のリングでは、ドネアが「ありがとう、Congratulations」と勝者を称えていたのが印象的だった。

井上尚弥の戦績は23戦全勝(20KO)、ノニト・ドネアは42勝7敗(29KO)となった。今後、井上尚弥はまずWBOのベルトを獲りに行き、4団体統一を目指す。WBOのベルトを保持しているポール・バトラー(Paul Butler)も「10月頭には準備ができている可能性もある」と、井上尚弥との対戦に意欲を示していることから、年内に世界で8人目となる4団体統一王者が誕生する可能性がある。一方のドネアはフィリピンの地元紙に現役続行を示唆しているようだが、殿堂入りも間違いないことからこのあたりでグローブを置くことも考えられる。いずれにしろ今後もバンタム級戦線からは目が離せない。

井上尚弥は「ミズノ」のブランドアンバサダーを務めており、これまでにもドネアとの初戦、マイケル・ダスマリナス(Michael Dasmarinas)との防衛戦での勝利を記念して、「ミズノ」がボクシングシューズを発売している。今回の記念アイテムは6月10日から21日までが受付期間で、受注生産になる。Tシャツは4,400円、ボクシングシューズはそれぞれ110,000円、チーム井上限定ジャージジャケットは11,000円、パンツは9,790円だ。

READ MORE