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China|ジャック・マーがアリババ集団の会長を退任 アリババグループの成長を支えるアリババパートナー制度とは?

Sep 27, 2018.Beijing, CN
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アリババグループ公式サイトより

アリババグループ創設19周年の2018年9月10日、ジャック・マー(馬雲・54歳)氏がWeibo上で1年後の2019年9月10日にアリババグループの代表取締役会長を退任し、現職のアリババグループCEOのダニエル・チャン(張勇・46歳)氏が後任になることを発表した。第三位の株主(6.4%)であるジャック・マー氏が退任した後、2020年に開かれる株主総会までアリババグループの代表取締役会のメンバーを務める。退任後はアリババのパートナー職を務めるほか、英語教師出身の彼は教育事業に復帰する予定だ。なお、最大株主(28.8%)は日本のソフトバンクグループである。

ジャック・マー氏の退任後、会社の運営に影響を及ぼすかどうかは、1999年にジャック・マー氏をはじめとした18名のアリババグループの創業メンバーによって決められたパートナー制度の仕組みを知らなければならない。アリババのパートナー制度は、一般的な会社法とはかなり異なっている。「パートナー」制度においては、パートナーが取締役の大部分を指名する。株式数によって取締役の席次が指定されることはない。この制度については、2014年に香港証券取引所が疑問を呈したため、アリババグループはニューヨーク証券取引所に上場するようになった。しかし、2013年にジャック・マー氏がアリババのCEOを退任してからもこの制度で5年間引き続き発展を続けている。

パートナーになる資格は、アリババで勤続5年以上であること。さらに会社の株式を保有していること。現職のパートナーがパートナー委員会に推薦し、審査して選挙される。一人一票で、75%以上のパートナーが賛成することがパートナーに選ばれる条件だ。パートナーの選挙と罷免は、株主総会の審議や通過を経る必要はない。ほかに、会社の発展に積極的な貢献をして、会社の文化や使命の伝承に全力を尽くすなどの付帯条件がある。

現在、アリババのパートナー制度の価値はますます明らかになってきている。アリババ創立の際に目標として掲げた、102年以上会社が続き発展していくためにはこのパートナー制度が不可欠だ(創業から102年後は2101年)。ジャック・マー氏はWeiboでこう述べた。「10年前に私たちは、ジャック・マー氏が会社を離れたあとどうやってアリババを発展させていけばいいのか、と考えていた。私たちは新しい制度を設立して独特な文化を形成し、多くの後継者となる人材を育成し、企業の発展の難題を解決することができると信じている」。

現在アリババグループには36人のパートナーがおり、その中では2017年2月24日にパートナーになったTmallの技術担当者の呉沢明(Wu Zeming)とアント・フィナンシャルサービスグループ副CTOの胡喜(Hu Xi)が1980年以降の生まれである。

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