
TOブックスは12月9日、コレクション専門誌「gap PRESS(ギャッププレス)」を休刊すると発表した。同日発売の「特別編集版」が最終号となり、31年にわたる歴史に幕を下ろす。最終号は紙ではなく、e-bookのみでの提供となる。
「gap PRESS」は1994年に創刊。パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドン、東京など世界主要都市のコレクションを継続的に取材し、毎シーズンのランウェイを詳細にアーカイブしてきた。ブランドの世界観やトレンドをビジュアル中心に伝える編集方針は、資料性の高いファッション誌として業界内外から支持を得ていた。
しかし近年、ファッションショーを取り巻く環境は大きく変化している。ブランドが自らインスタグラムや公式サイトでショーをリアルタイム配信するのが一般化し、最新ルックをすぐに確認できるデジタル環境が整ったことで、従来のコレクションをまとめて届ける雑誌の役割は縮小。さらに紙代や印刷費などの資材高騰も重なり、従来の形での刊行継続は厳しさを増している。
長年コレクションを記録し続けた「gap PRESS」は、時代の移り変わりを象徴する存在として、その役割を終えることになる。





















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