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「アメリカン アパレル」も傘下に収めたカナダのギルダンがヘインズブランズを3212億円で買収

Aug 14, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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カナダのアパレルメーカー、ギルダン・アクティブウェア(Gildan Activewear)は、米国の衣料品大手ヘインズブランズ(Hanes Brands)を総額22億ドル(約3212億円*)で買収することで合意した。両社が8月13日に発表した。ギルダンは米株式市場で11日の終値を基準に、ヘインズブランズ株主に対し約24%のプレミアムを上乗せした1株当たり約6ドルで買い取る。

ヘインズブランズは1901年創業で、世界的に知られる下着ブランド「ヘインズ(Hanes)」のほか、オーストラリア発の「ボンズ(BONDS)」、女性向け下着ブランド「メイデンフォーム(Maidenform)」などを展開。米国を中心にグローバルで事業を展開し、日本でもインナー市場で一定の知名度を持つ。近年は競争激化やコスト増などで業績が伸び悩み、ブランド再編や生産効率化を進めていた。

一方のギルダンは1984年創業で、無地Tシャツやスウェットなどのベーシックアパレルを世界各地で販売。北米ではプリント用Tシャツ市場で高いシェアを持ち、スポーツウェアやワークウェア分野でも強みを発揮している。大量生産体制と自社工場網を活かした低コスト運営が特徴で、近年はブランドポートフォリオ拡充と直販チャネルの強化を進めてきた。「アメリカン アパレル(AMERICAN APPAREL)」も現在はギルダンの傘下だ。

今回の買収により、ギルダンはヘインズブランズの既存ブランド群を獲得し、世界的な販路を拡大。特に下着・インナー分野でのラインナップ強化と、既存の生産・物流体制との統合によるコスト削減が見込まれる。両社は統合後、米国・カナダ市場だけでなく、アジアや欧州など新興市場での売上拡大を目指す方針だ。

買収は規制当局の承認などを経て2025年上半期の完了を見込む。統合後の具体的なブランド戦略や販売計画については、今後段階的に公表される予定だ。

*1ドル=146円換算(8月14日時点)

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