
化粧品大手のコーセーは、ハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTÉ)」から、新たなエイジングケア化粧水「ユース パワー エッセンス ローション(150mL/16,500円)」を9月16日に発売する。全国の百貨店や化粧品専門店、公式オンラインショップで販売するほか、中国や欧米を含む14の国・地域でも順次展開する。
1970年に誕生した「コスメデコルテ」は、誕生当初から「本物の美に国境はない」というフィロソフィーを掲げ、欧米と日本で異なる気候やライフスタイル、美容習慣の中でも支持を広げ、グローバルブランドへと成長してきた。今回の新製品は、同ブランドが半世紀以上にわたって培ってきた皮膚科学研究と製剤技術の集大成と位置づけられる。高機能かつ多機能な化粧水を求める顧客層へのアピールを強化し、国内にとどまらず、グローバルなプレステージ市場におけるブランドプレゼンスをさらに高める狙いがある。
ブランドマネージャーの藤永あすか氏は商品説明会で、「グローバルでの化粧水市場を本気で攻略する、単品型高機能エッセンスローションを目指しました。コスメデコルテならではの技術と哲学で老化という現象に真正面から挑み、若返りという普遍的な願いに応える1本に仕上げました」と意気込む。
最大の特徴は、コーセー独自の発酵技術で生成された天然由来成分「黒麴発酵液(KUROKOJI®)」を62%という高濃度で配合している点だ。この成分には470種類以上のアミノ酸、ペプチド、ビタミンが含まれ、肌の健やかさを引き出す働きがある。また、黒大豆豆乳発酵液、紫玄米ヌカエキス、玉露エキスなどを組み合わせた複合成分「YOUTH POWER COMPLEX」も加え、ハリや弾力をサポートする。
さらに、40年以上の研究で培ったリポソーム技術を応用し、水溶性成分の浸透性を高めた「多重層バイオリポソーム®美容水」を37%配合。親水性に優れたリゾリン脂質を含む構造により安定配合を実現し、有効成分を角層の奥まで届けるという。安全性にも配慮し、アレルギーテスト、スティンギングテスト、ノンコメドジェニックテストを実施済み。
コーセーの研究開発部門は近年、世界で初めて細胞老化を抑制する「維持遺伝子」を特定。この成果は「CELL FATE(細胞運命)理論」としてまとめられている。皮膚・薬剤研究室の井口史生グループマネージャーは「皮膚研究の永遠のテーマとも言えるアンチエイジングについて、コスメデコルテも長年、独自の研究を積み重ねてきました。老化に向かう細胞の運命スイッチを発見し、その制御によって老化しない状態に導く新たなアプローチです」と述べ、今回の製品にもこうした最先端の研究成果が活かされていることを強調した。
使用感は、化粧水でありながら美容液のようなまろやかさを持ち、べたつかず肌になじむ設計。香りは黒麴の甘みにシトラス、ムスク、セダーウッドを加え、性別を問わず使いやすい透明感のある仕上がりとなっている。
パッケージデザインも特徴的だ。濃紫のグラデーションが「KUROKOJI®」の力を象徴し、エレガントなフォルムとエンブレムが高級感を演出。成分濃度を「KUROKOJI 62」「LIPOSOME 37」と明記し、ガラスボトルや植物性キャップ、FSC認証紙の外箱を採用するなど、環境配慮にも取り組んでいる。
最先端の老化研究、独自発酵成分、リポソーム技術という3つの叡智がを融合した「ユース パワー エッセンス ローション」。コスメデコルテは、この1本を新たなブランドの象徴と位置づけ、国内外での存在感を一層高める構えだ。