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ラオックスHDの中間決算は9000万円の最終赤字も通期では12億円に上方修正

Aug 12, 2024.高村 学Tokyo,JP
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ラオックスが中国・海南島にオープンしたセレクトショップ

ラオックスホールディングス(以下、ラオックスHD)は8月9日、2024年12月期の中間期決算(1月1日〜6月30日)を発表した。売上高は277億4700万円(前年同期比17.2%増)、営業利益は7億7500万円の赤字(前年は9億9500万円の赤字)、親会社株主に帰属する中間純利益は9000万円の赤字(同16億1000万円の赤字)だった。最終利益は9000万円の赤字だったが、通期での業績予想は最終利益を12億円に上方修正している。

主力事業であるギフト・ソリューション事業は、売上高は151億8000万円(前年同期比9.7%減)の減収となり、営業利益は2億8000万円の赤字(前年は2億3200万円の赤字)と前年同期に続いて赤字だった。ギフト・ソリューション事業は、洋菓子や雑貨などのギフト販売を手掛けているが、返礼ギフトなどフォーマルギフト市場における消費者行動の変化への対応が遅れたことで減収となった。

家電量販店「ラオックス(LAOX)」などを運営するリテール事業は、訪日外国人旅行客の需要を取り込み、115億600万円(同168.7%増)、営業利益は1億8400万円(同60.9%増)と大幅な増収増益だった。ラオックスHDは、2023年に「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEWYORK)」を国内で運営するバーニーズジャパンの全株式を取得し、子会社化している。

トレーディング事業は、売上高は4億1800万円(同78.8%減)、営業利益は2800万円(前年同期は9800万円の赤字)だった。中国のECプラットフォーム「天猫国際」や「京東商城」などでオンラインストアを展開しており、ラオックスグループのリソースを活用したビジネスを中国で手掛けている。また、日本料理店「くろぎ」を展開しているが、中国市場の変化に対応するため不採算事業の再編と立て直しに昨年から取り組んでいる。

商業施設などの開発や運営を手掛けるアセット・サービス事業は、売上高は6億4100万円(同3.3%増)、営業利益は1億1400万円(前年同期は2億3900万円の赤字)と増収増益だった。

ラオックスHDは同日、2024年12月期通期の連結業績予想の修正を発表している。アセット・サービス事業において、契約履行に伴い発生する可能性がある契約損失引当金を計上していたが不要になったため、特別利益として5億8100万円を計上した。売上高は680億円(前年比13.0%増)、営業利益は12億円(同321.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億円(修正前は7億円、同41.3%減)に修正した。なお、売上高と営業利益に修正はない。

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