「通販売れ筋」から「映えブランド」になった絶好調MTGに鎖国戦略のススメ【いづも巳之助の一株コラム】
Aug 1, 2025.Tokyo, JP
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赤字)と赤字が継続中だ。
7月には、疲労回復をテーマにした新ブランド「レッド(ReD)」の本格展開もスタート。「ハンズ(HANDS)」や全国942の病院内ショップ、さらにはJALの国際線ファーストクラスのリラクシングウェアとしても導入されており、既存のリラクシングウェアとは異なる販路で認知度を高めている。今後、既存の「リファ」とのシナジーも期待されており、今期売上のさらなる押し上げ要因となる可能性がある。
同時に発表された株主優待制度では、100株以上を1年以上保有する株主を対象に最大14万ポイントを付与。長期保有者へのインセンティブ強化と、個人投資家の囲い込みを狙う。
MTGの2025年9月期の連結業績予想は、売上高960億円(前年比33.6%増)、営業利益96億円(同192.9%増)、純利益65億円(同185.1%増)を見込む。名古屋市熱田区に建設された新本社には、研究開発センターや「リファ」のカフェやミュージアムを併設。ブランドの世界観をリアル空間でも体現し、名古屋を拠点に次の成長フェーズに向けて地盤を固める。
美容・健康市場が飽和しつつある中、MTGは製品の進化だけでなく販路・体験・ブランディングの三位一体で成長を続けている。