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Japan|大塚家具がヤマダ電機の子会社に 大塚久美子・社長は続投する見通し

Dec 14, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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大塚家具は、自力再建を断念して、家電量販店チェーン最大手企業のヤマダ電機の傘下に入ることを決めた。約40億円の第三者割当増資をヤマダ電機に行ない、ヤマダ電機が大塚家具の総株数の50%を持つという手続きが取られる。これで大塚家具はヤマダ電機の子会社になった。

大塚家具は昨年以降、貸し会議室大手のティーケーピーやヨドバシカメラ、ヤマダ電機などに増資引き受けを求めてきたが、合意に至ることはできなかった。が、今回ヤマダ電機の増資引き受け案を飲むことで合意に至ったもの。大塚久美子・社長は続投する見通しだ。

大塚家具が11月に発表した第3四半期(1〜9月)決算は、売上高210億300万円(前年比−23.2%)、営業損益は29億1800万円の赤字(前年同期は48億6300万円の赤字)純損益は30億6200万円の赤字(同30億300万円の赤字)だった。経営状態は5年連続の減収、6年連続の営業赤字で危機的な水準になっていた。これ以上の自力再建は倒産を招くという判断から、今回の事態に至ったようだ。両社はすでに今年2月に業務提携を締結し、大塚家具の商品をヤマダ電機の店舗に供給していた。ヤマダ電機はわずか40億円で、名門の大塚家具を手中に収めたわけだが、これをどう再建するのか成り行きが大いに注目される。

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