BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

「SVT インデックス」ローンチ1週目で見えた、ファッション&ビューティ業界の現在地

NEWFeb 8, 2026.高村 学Tokyo, JP
VIEW9
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

「SVT インデックス」および「SVT グローバル」は、ローンチから1週間、平日5営業日にわたって継続的に動かした。日次で指数を追うことで、単発の記事や決算ニュースだけでは捉えにくい業界の構造的な動きが浮かび上がりつつある。本稿では、単なる数値の上下ではなく、「なぜそのような動きになったのか」「そこから何が読み取れるのか」という視点で、初週を総括する。

「SVT インデックス」:個別企業ではなく「業界の重心」が動いている
国内版「SVT インデックス」は、週を通して大きな乱高下は見られず、比較的安定した推移となった。この動きは、必ずしも各社の業績改善を直接示すものではない。むしろ特徴的なのは、指数の上下が一部の主力企業の値動きに強く依存している点だ。

時価総額加重方式を採用している「SVTインデックス」では、ファーストリテイリングや良品計画、アシックスといった、業界内で存在感の大きい企業の株価が、指数全体の方向性を決定づける。初週の動きは、この構造が極めて素直に表れた週だったと言える。

重要なのは、これは「歪み」ではなく、業界の現実そのものだという点だ。ファッション&ビューティ業界は、依然として限られた大手企業が市場評価の大部分を占めており、指数はその事実を淡々と可視化している。

「SVT グローバル」:評価は「業界」ではなく「企業」に
一方、「SVT グローバル」では国内以上に日ごとの変動幅が大きく、銘柄ごとの明暗が分かれた。ラグジュアリー、スポーツ、カジュアルといったカテゴリーごとに、投資家の評価が均一ではなくなり、ファッション業界だから一括りに買われる・売られるという局面は、少なくともこの1週間では見られなかった。

これは、グローバル市場において、「業界全体」よりも「企業ごとの実力」が重視されているとも読み取れる。特に決算やガイダンスを背景に大きく動いた銘柄が指数全体に与える影響は大きく、「SVTグローバル」は短期的な材料に対する市場の反応をより鮮明に映し出した。

これまで業界の動向は、決算、個別企業のニュース、あるいは断片的な統計によって語られることが多く、「業界全体の現在地」を日次で捉える指標は存在してこなかった。「SVT インデックス」は、同一条件で算出された日次データを積み上げることで、ファッション&ビューティ業界をひとつの市場として可視化する指標としての役割を今後も続けていく。

追記:22時00分
2月8日に衆議院選挙が行われ、同日深夜には大勢が判明する見通しだ。高市早苗首相率いる自民党が歴史的な圧勝となる可能性が高まるなか、翌9日のファッション&ビューティ関連株がどのような値動きを見せるかは一つの焦点となる。政治イベントという外部要因に対し、業界全体がどの程度反応するのかが注目される。

READ MORE