
日本国内のファッション&ビューティ関連企業97銘柄で構成される株価指数「SVT インデックス」は2月17日、前日比62.4ポイント(+0.54%)高の11,581.6ポイントで取引を終えた。前日は6営業日連続上昇のあと1.76%安と反落したが主力株の上昇に支えられ反発。主力株の動向がそのまま指数の方向性を左右する構図が、改めて浮き彫りにはなったものの、再び上昇トレンドを回復できるかが注目される。
2026年2月17日
SVT インデックス:11,581.6(前日比+0.54%)
この日の指数上昇を牽引したのは、最大構成銘柄であるファーストリテイリングだった。株価は前日比0.81%高。指数内ウェイトは56.31%と過半を占め、寄与度はプラス45.48ポイントに達した。時価総額は21兆4512億円まで拡大しており、同社の値動きが指数全体の方向性を決定づける構図は鮮明だ。海外ユニクロ事業の成長期待や円安環境の追い風が、引き続き株価を下支えしているとみられる。
続いて寄与度が大きかったのはアシックス。株価は3.31%高と力強い上昇を見せ、ウェイト9.13%ながら指数を押し上げた。ランニングシューズを中心としたグローバル展開が評価されており、海外売上の拡大期待が投資家心理を支えている。来週末の3月1日には、アシックスがメジャーパートナーを務める「東京マラソン2026」が開催される予定で、同社のランニングカテゴリーも大きく注目されるだろう。
「無印良品」を手掛ける良品計画も0.86%高と堅調だ。ウェイトは3.14%、寄与度はプラス4.46ポイントだった。生活雑貨から衣料品まで横断的に展開する事業ポートフォリオが安定感をもたらしている。主力3社が揃って上昇したことが、この日の指数反発の主因となった。
一方で、指数の重しとなったのはビューティ関連銘柄だ。資生堂は前日比4.06%安と大きく下落。ウェイト3.14%で、指数寄与度はマイナス12.75ポイントだった。中国市場の回復ペースやインバウンド需要の持続性を巡る不透明感が、株価の重しになっている可能性がある。
百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングスも0.24%安。ウェイト2.82%で、寄与度はマイナス0.67ポイントだった。高額消費は底堅いとの見方もあるが、短期的には利益確定売りが優勢となった。
個別では中小型株の値動きも目立った。木村拓哉がアンバサダーを務める「マーク&ロナ(MARK & LONA)」を展開するキューブは前日比8.89%高と急騰。リカバリーウェアを手がけるTENTIALも6.54%高と買われた。ただし両社のウェイトは1%未満で、指数への寄与度は1ポイント以下にとどまる。
この日は「ビューティ・メガブランド」カテゴリーが総じて軟調で、資生堂だけでなくコーセー、ポーラ・オルビスホールディングスも下落した。さらに美容家電のヤーマンや、サロンを展開する田谷やエム・エイチ・グループなども下落した。18億円の商標権取引に疑義が発生していることから2025年12月期の通期決算発表を延期しているI-neは、4日続落となった。
「SVT インデックス」は時価総額加重方式を採用。各銘柄の株価に発行済株式数を乗じた時価総額を合算し、あらかじめ定めたディバイザーで除して算出する。基準日は2026年1月5日で、97銘柄の時価総額合計(約35兆7640億円)を10,000ポイントとしてスタートした。以来、国内ファッション&ビューティ業界の市場動向を可視化する独自指標として存在感を高めている。
国内消費、インバウンド、海外成長、複数のテーマが交錯するなか、指数を押し上げる巨大銘柄と、局地的に躍動する中小型株。そのせめぎ合いこそが、ファッション&ビューティ業界のユニークさを浮き彫りにしている。
※「SVT インデックス」97銘柄
ファーストリテイリング、良品計画、ZOZO、アシックス、yutori、human made、TOKYO BASE、キューブ、クラシコ、TENTIAL、ミズノ、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼビオホールディングス、三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オー リテイリング、松屋、近鉄百貨店、丸井グループ、ユナイテッドアローズ、パルグループホールディングス、アンドエスティホールディングス、三陽商会、TSIホールディングス、オンワードホールディングス、ルックホールディングス、ワールド、三共生興、キング、コックス、ヤマトインターナショナル、ダイドーリミテッド、ワークマン、ハニーズホールディングス、しまむら、西松屋チェーン、インターメスティック、Japan Eyewear Holdings、ジンズホールディングス、ヨンドシーホールディングス、フェスタリアホールディングス、プリモグローバルホールディングス、ベリテ、カシオ計算機、セイコーグループ、シチズン時計、クロスプラス、マツオカコーポレーション、ドウシシャ、ダブルエー、ジェイドグループ、エービーシー・マート、チヨダ、ジーフット、AOKIホールディングス、はるやまホールディングス、青山商事、コナカ、ムーンバット、川辺、山喜、サックスバー ホールディングス、東京ソワール、ワコールホールディングス、MRKホールディングス、アツギ、シャルレ、タビオ、ヤギ、タキヒヨー、GSIクレオス、島精機製作所、セーレン、資生堂、コーセーホールディングス、ポーラ・オルビスホールディングス、アイスタイル、MTG、ヤーマン、I-ne、ハウスオブローゼ、シーボン、アクシージア、プレミアアンチエイジング、ハーバー研究所、粧美堂、日本精化、長谷川香料、日本色材工業研究所、田谷、エム・エイチ・グループ、コタ、ビューティ ガレージ、アジュバンホールディングス、ミルボン











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