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ファストリ急落とGDP失速が直撃 「SVTインデックス(11,519ポイント)」は6連騰でストップ

NEWFeb 16, 2026.高村 学Tokyo, JP
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日本国内のファッション&ビューティ関連企業97銘柄で構成される株価指数「SVTインデックス」は2月16日、前日比206.7ポイント(-1.76%)安の11,519.2ポイントで取引を終えた。6営業日連続で上昇していた指数はここで反落。時価総額は前日比で約7380億円減少し、直近の上昇基調にいったんブレーキがかかった。

2026年2月16日
SVT インデックス:11,519.2(前日比-1.76%)

背景にあるのはマクロ環境の悪化だ。内閣府が同日発表した2025年10〜12月期の実質GDP速報値は前期比0.2%増にとどまり、市場予想を大きく下回った。加えて、アジア市場が春節(旧正月)期間中で商いが薄かったことも影響した。海外勢のフローが限定的となるなか、指数寄与度の大きい大型株の値動きがそのまま指数全体を押し下げる展開となった。

この日の最大の下落要因は、最大構成銘柄であるファーストリテイリングだった。株価は前日比3.30%安。指数寄与度はマイナス177.9ポイントに達し、指数下落分の大半を占めた。同社の時価総額ウェイトは約54%と極めて高く、値動きが指数全体に与える影響は圧倒的だ。いわば「ファストリ指数」とも言える構造が改めて浮き彫りになった一日だった。

続いて下落寄与が大きかったのはセイコーグループで、株価は5.62%安。指数寄与度はマイナス6.0ポイントだった。時計セクターは為替や消費動向の影響を受けやすく、景気減速懸念が売り材料となった可能性がある。

百貨店・リテール銘柄も弱い動きが目立った。J.フロントリテイリングの指数寄与度がマイナス3.91ポイント、髙島屋がマイナス2.66ポイント、三越伊勢丹ホールディングスがマイナス1.95ポイント、エイチ・ツー・オー ホールディングスがマイナス1.50ポイントとなった。インバウンド需要の回復期待はあるものの、足元では国内景気の減速懸念が優勢となった。一方で、松屋や丸井グループは小幅ながらプラスを確保しており、銘柄ごとの明暗も分かれた。

指数全体は下落したものの、個別では力強い上昇も見られた。粧美堂は前日比14.91%高。13日にも17%超上昇しており、年初来高値圏を維持している。指数寄与度はプラス0.68ポイントと小幅ながら、テーマ性のある中小型株への資金流入が続いていることを示した。

「ゾフ(Zoff)」を展開するインターメスティックも7.20%高(+1.24ポイント)。業績期待やリオープン関連の物色が背景にあるとみられる。また、前営業日に大きく指数を押し上げたアシックスはこの日もプラス15.36ポイントと堅調を維持。スポーツ・パフォーマンス分野の底堅さを印象づけた。

SVTインデックスは時価総額加重方式を採用。各銘柄の株価に発行済株式数を乗じて算出した時価総額を合算し、あらかじめ定めたディバイザーで除して指数を算出する。基準日は2026年1月5日。97銘柄の時価総額合計(約35兆7640億円)を10,000ポイントとしてスタートした。以来、国内ファッション&ビューティ業界の市場動向を可視化する指標として機能している。

今回の反落は、セクター全面安というよりもファーストリテイリング主導の調整という色合いが強い。とはいえ、GDP鈍化というマクロ要因が重なったことで、投資家心理はやや慎重に傾いている。指数が再び上昇トレンドに戻るかどうかは、最大構成銘柄の動向に加え、国内消費やインバウンド需要の回復度合いがカギを握りそうだ。ファッション&ビューティ業界のリアルな動向を映す「SVT インデックス」の次の動きが注目される。

 

※「SVT インデックス」97銘柄
ファーストリテイリング、良品計画、ZOZO、アシックス、yutori、human made、TOKYO BASE、キューブ、クラシコ、TENTIAL、ミズノ、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼビオホールディングス、三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オー リテイリング、松屋、近鉄百貨店、丸井グループ、ユナイテッドアローズ、パルグループホールディングス、アンドエスティホールディングス、三陽商会、TSIホールディングス、オンワードホールディングス、ルックホールディングス、ワールド、三共生興、キング、コックス、ヤマトインターナショナル、ダイドーリミテッド、ワークマン、ハニーズホールディングス、しまむら、西松屋チェーン、インターメスティック、Japan Eyewear Holdings、ジンズホールディングス、ヨンドシーホールディングス、フェスタリアホールディングス、プリモグローバルホールディングス、ベリテ、カシオ計算機、セイコーグループ、シチズン時計、クロスプラス、マツオカコーポレーション、ドウシシャ、ダブルエー、ジェイドグループ、エービーシー・マート、チヨダ、ジーフット、AOKIホールディングス、はるやまホールディングス、青山商事、コナカ、ムーンバット、川辺、山喜、サックスバー ホールディングス、東京ソワール、ワコールホールディングス、MRKホールディングス、アツギ、シャルレ、タビオ、ヤギ、タキヒヨー、GSIクレオス、島精機製作所、セーレン、資生堂、コーセーホールディングス、ポーラ・オルビスホールディングス、アイスタイル、MTG、ヤーマン、I-ne、ハウスオブローゼ、シーボン、アクシージア、プレミアアンチエイジング、ハーバー研究所、粧美堂、日本精化、長谷川香料、日本色材工業研究所、田谷、エム・エイチ・グループ、コタ、ビューティ ガレージ、アジュバンホールディングス、ミルボン

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