
「ピーチ・ジョン」秋コレクションのモデルのNiki
ワコールホールディングス(以下、ワコールHD)は11月12日、2026年3月期の中間期決算を発表した。売上収益は875億1100万円(前年同期比2.9%減)と減収だったものの、営業利益は30億4500万円(同32.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は124億1800万円(同41.5%増)と、大幅な増益を確保した。主に、JR・近鉄京都駅の八条口からすぐのワコール新京都ビルなど固定資産の売却益176億4700万円を計上したことによるもので、財務体質の改善が業績を押し上げた格好だ。
主力の国内ワコール事業は、売上高441億9300万円(同1.8%減)と微減だったが、営業利益は186億3200万円(同119.3%増)と大幅な伸びを示した。海外事業では、売上高351億1700万円(同1.6%増)と堅調に推移した。一方で、営業利益は22億7000万円(同18.4%減)と減益となった。
ピーチ・ジョン事業は好調だった。売上高55億4300万円(同7.3%増)を確保し、営業利益は5600万円と黒字転換(前年同期は4400万円の赤字)。「ピーチ・ジョン」ブランドのリブランディングが奏功し、タレントを起用したプロモーションも想定以上の集客効果があった。
ワコールHDは同日、2026年3月期の通期業績予想を修正した。売上収益は1738億円(従来予想1875億円から下方修正、前期比0.1%減)とわずかに減収を見込む一方で、営業利益は202億円(従来予想228億円)と前期比6倍超を維持する計画だ。親会社株主に帰属する当期純利益は122億円(同148億7000万円、同74.6%増)を見込んでいる。
















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