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Japan|さいか屋が上場廃止危機

Jul 8, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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さいか屋藤沢店

百貨店および専門店ビルを運営するさいか屋(東証2部上場)が上場廃止の危機に瀕している。すでに何度かそうした危機を迎えているが、そのたびに株価を戻して、上場をキープしてきた。今回はいよいよ上場廃止に係る猶予期間(2019年7月1日から2020年3月31日)入りとなった。ただし2019年9月30日までに事業計画改善書を東京証券取引所に提出しなかった場合には、その猶予期間は2019年9月30日までとなる。

同社の2019年2月期決算は、売上高193億円、営業利益-3400万円、経常利益-1億5700万円、当期利益-1億4500万円。3期連続ですべての利益部内が赤字。もちろん無である。

 従業員221人(連結)、平均年齢46.1歳、平均年収362万円とある。失礼ながらこの企業を今の株価で51%買うとすれば5億円(もちろん買い上がることになるから今の株価では買えないのだが)。それで115億円あるという総資産と57億円ある有利子負債も同時にではあるが、手に入るわけである。しかし買い手はいないのである。しかもこの企業の業績が大きく上向くということも考えづらいわけで、最後はどういう形なのかはわからないが、企業としての死を待つだけという気はするのだが。せめて、取引先と株主と従業員に迷惑のかからないような幕引きを考えるべき時ではないのだろうか。

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