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GW最終日の一大イベントは東京ドームで行われる歴史的一戦だ

May 6, 2024.高村 学Tokyo, JP
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前日軽量を1発でパスしたルイス・ネリ(ルイス・ネリの公式インスタグラムより)

ゴールデンウィーク最終日の5月6日、Uターンラッシュが本格化している。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けがインフルエンザと同じ5類に移行してから初のGWとあって、全国の行楽地で過ごした人たちも多かった。楽しかったGWもこれにて終了、と思っている人も多いだろう。

だが、GWはまだ終わりではない。今日16時から東京ドームで歴史的一戦が行われるのだ。その一戦とは、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋ボクシングジム)と元世界2階級王者でWBC世界同級1位の「悪童」こと、ルイス・ネリ(メキシコ)によるタイトルマッチだ。

野球ファンにとっては、ペナントレースが始まれば連日のように東京ドームで試合が行われるためピンとこないかもしれないが、東京ドームで行われるボクシングの興行は、1990年2月の世界ヘビー級のマイク・タイソン戦以来、今回が実に34年ぶりとなる。当時、無敗だったマイク・タイソンがジェームス・ダグラスに10回にノックアウトされ、「世紀の大番狂わせ」と言われた試合だ。テンカウントが数え上げられる中、タイソンがマウスピースを口に咥えながらフラフラ立ちあがろうとするシーンは世界中に衝撃を与えた。

あれから34年。そんな波乱は今回起きないであろうが、そのマイク・タイソンも注目している井上尚弥の4団体のベルトを掛けた防衛戦であり、日本人ボクサーとして井上尚弥が初めて東京ドームでメインを務めることから、歴史的一戦としてスポーツ史に刻まれることは間違いないのだ。

2018年に行われた山中慎介との再戦では大幅な体重超過で計量失格したルイス・ネリも、今回は前日軽量を1回でパスし、きっちり仕上げてきている。ネリには歴史的一戦に相応しいファイトを期待したい。

また、大橋ボクシングジムの3選手が出場するアンダーカードももちろん大注目だ。WBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニーに挑戦するのは武居由樹、そして石田匠(井岡)を挑戦者に迎えるWBA世界バンタム級王者の井上拓真、さらにWBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)とのリマッチとなる桑原拓の3試合だ。

余談だが、試合前々日に行われた記者会見で、ルイス・ネリは「プラダ」のブラックのセットアップ、サングラスで固めて登壇している。日本滞在中には自身のインスタグラムで、練習風景ではなく「グッチ」のバッグを投稿しており、意外にもファッション好きなのかもしれない。

今回の興行の収容人数は4万以上を予定しているが、そのうちのひとりとして歴史的一戦を目撃したい。

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