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SPA大手企業株価の下落が止まらない!

Apr 12, 2022.三浦彰Tokyo, JP
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最近、ファーストリテイリングを除く大手SPA企業の株価が大きく下落している。原因は何だ!?

例えば、NYダウ平均株価の1月4日の始値から3月31日の終値の下落率6.4%に比べると甚だしい下落だ。その下落率は下表の通りである。いずれの4企業も業績的には、コロナ禍を乗り越えて大きく復活しているのに、なぜだろう。

原因の一つは、投資家の投資対象があまりSPAに向けられていないことが挙げられる。最近、全世界的なサステナブル志向に伴って、投資家のポートフォリオではSPAブランドの優先順位がさらに下がっている。SPA企業の株価の下落にも反映しているようだ。

二つ目に、2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻が挙げられる。これにより大手SPA4社は大きな被害を受けている。まず「ザラ(ZARA)」などを展開する最大手インディテックスは3月5日、ロシアの全502店舗を一時的に閉めると発表した。インディテックスは、「ザラ」、「プル&ベア(Pull&Bear)」「マッシモ・ドゥッティ(Massimo Dutti)」「ベルシュカ(Bershka)」「ストラディヴァリウス(Stradivarius)」「オイショ(Oysho)」「ザラホーム(ZARA HOME)」「ウテルケ(Uterqüe)」の8つのブランドを展開しており、ロシア事業はグループの総売上商の8.5%を占めているので、影響は非常に大きい。また、ウクライナでも79店舗が一時閉鎖に追い込まれている。

第2位のSPA企業「H&M」は3月2日、ロシアでの販売を一時停止すると発表した。ロシアでの店舗数は、155店舗で、従業員数は約4500人である。

またファーストリテイリングは3月10日、「ユニクロ(UNIQLO)」のロシア事業の一時停止を発表した。ロシアでの店舗数は50店舗あり、EUとロシアを含めた地域での従業員人数は、およそ7000人だ。ロシア事業は2021年8月期連結決算でEU&ロシア地域のユニクロ事業を牽引していた。

GAP社は3月16日、ロシア軍の侵攻により人道的危機にあるウクライナの状況を受け、ロシアへの商品の配送を停止したことを発表した。ロシアでの店舗数は17店舗だ。

ロシア内に数百店舗を構えるインディテックスとH&Mの株価下落率がおよそ30%に上り、約50店舗程度のファーストリテイリングの下落率が3%に留まったというのは理解できる。

三つ目に、下落率第1位のインディテックスについては、創業者アマンシオ・オルテガ(Amancio Ortega)氏(85)の娘のマルタ・オルテガ(Marta Ortega)氏(37)が会長に就くという大きな人事異動が最近あったことが挙げられる。インディテックスの取締役会は昨年11月30日、新たな取締役会長にマルタ・オルテガを、新CEOにオスカル・ガルシア(Óscar García)を任命することを発表した。また2005年に、副会長兼最高経営責任者(CEO)に就き、2011年に会長に昇格したパブロ・イスラ(Pablo Isla)会長(57)は2022年3月末で退任する運びになった。実際、マルタ・オルテガ氏が会長に就く人事が発表された11月30日、インディテックスの株価は大きく下落している。創業者とその片腕だった人物が経営の第一線から退いたことをマイナス要素に見る投資家がかなりいたとしても不思議ではない。4大SPA企業の今後の株価に注目したい。

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