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電通から遂に逮捕者に続き、三浦瑠麗氏の逮捕はあるか?

Feb 10, 2023.三浦彰Tokyo,JP
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2月8日、東京五輪の談合で広告最大手の電通からついに逮捕者(当時電通スポーツ局長補だった逸見晃治容疑者)が出た。鬼の首でも取ったような快哉が叫ばれたり、「こんな小物じゃなくてもっと現役の大幹部ではないのか」という声が上がったりもした。完全に電通は「日本のヒール(悪役)」になった感がある。しかし、今回の「談合」を仔細に追ってみると大会運営局が「時間との戦い」の中で広告会社に頼らざるを得なかったのがよく分かるし、この「談合事件」以前のスポンサー選定における「汚職事件」で最大の悪役になった保釈中の高橋治之大会組織会元理事(電通元専務、保釈中)にしても、「私が理事(みなし公務員)になるといろいろ問題が起こりますよ」と最初は固辞していたという。

私は別に、逸見容疑者や高橋容疑者などの「電通族」を擁護したいわけではない。こういう税金が使われる政治(家)絡みのビッグイベント開催の難しさを指摘したいだけなのだ。クリーンな開催が保証できないのなら税金イベントは「もう結構」という意識が国民に定着してしまったのではないだろうか。「それでは後向きすぎて国からますます活力がなくなる」と言われても、もうこういう縁故資本主義(crony capitalism)をベースにした金まみれの実態を見せられるのはもうたくさんなのだ。必要悪だとして暗に是認されてきた縁故資本主義の総本山である電通に対する、冒頭に前述した「ざまあみろ電通!」の大合唱もそうした国民感情の発露だろう。

この電通逮捕者のさらに根っ子にいる政治家逮捕があるのかどうかが今後の焦点になる。たぶんギリギリの攻防が続いているのではないかと思うが、根っこの巨悪を捕まえてもらいたいものだ。

五輪汚職・談合事件よりも根が深そうなのが、三浦清志・瑠麗夫妻の太陽光発電詐欺・横領事件だ。今回の事件を追っていると、三浦清志氏の手掛けているような太陽光発電ビジネスというのは儲かるものなんだと思えてくる。これを支えているのはFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取)制度だ。太陽光発電のような再生可能エネルギー(再エネ)で発電された電力を、国が定める価格で一定期間電気事業者が買い取ることを義務付ける制度だ。その間に技術革新が進んで再エネのコストが低減していくのを見越した制度だ。このFIT制度を支えているのは実は電気を使用している我々国民である。毎月の電気料金の明細書に「再生可能エネルギー発電賊課金」という項目がある。これこそFIT制度を支える財源なのだ。まあ、世の中サステナブルの時代だから、これぐらいの負担(平均月1000円程度)は当然と考える方もいるだろう。しかしこの我々の負担金が、三浦清志氏のような太陽光発電ビジネスの転売屋や仲介業者、FIT物件認可のための政治家とのパイプ役に渡っているとしたらどうか。

「環境族」が勢力を拡大中らしいが、我々も「原発や火力発電は単価は安くても環境にはよくありません。再エネを推進しましょう」と笑顔でサステナブルやSDG’sの旗を振っていていいのだろうか。

税金や国民の電気代をアテにしたビジネスや政策が横行している。ロシアのウクライナ侵攻で、「中国の台湾侵攻近し。台湾有事は日本有事だから防衛費倍増」という理屈に国民の半分は納得しているらしい。しかし本当は台湾のハイテク産業が喉から手が出るほど欲しい中国が軍事侵攻などするはずがないというのが一部の有識者の見解だ。全く同感だ。百歩譲って「台湾有事、日本有事」だとしても、防衛費倍増で結局アテにされるのは我々の税金である。またまた増税である。全て同じパターンである。ちょっといい加減にしろよといいたくもなる。

電通からの逮捕者に続いて、注目されているのは太陽光発電詐欺・横領事件における三浦清志・瑠麗夫妻の逮捕だろう。清志氏の逮捕はまず間違いないだろうが、すでに焦点は瑠麗氏の逮捕だ。清志氏が代表を務めるトライベイ社の株式の半分を三浦瑠麗氏は持っていて、また瑠麗氏の会社でもある山猫総合研究所と永田町でオフィスをシェアしている。瑠麗氏は菅内閣の有識者会議である成長戦略会議では、「うちは事業者ですから現場を見ているので、いくらかかるのかも、何にかかるのかもわかってるんですよ」と発言をしたり、太陽光発電を擁護したり、他の再エネの弱点を攻撃したりと、まさに利益誘導のオンパレードだったようだ。特に「一定まで開発が進んだ案件(注:10億円横領の対象になっている兵庫県福崎町のケース)については改正FIT法施行に伴う認定失効に対する猶予措置を成長戦略会議で求めていることは注目で、これは瑠麗氏が今回サギ・横領にかなり深く関わっていることの証左であろう。こうした「事実」を見ると、瑠麗氏逮捕の可能性も否定できないのだ。

しかし、瑠麗氏の発言を辿ってみると、本来公正中立の立場から我が国の今後を真摯に議論すべきこの成長戦略会議って一体何やってるところなんだ!と怒りたくもなる。もうホントに税金チューチュー野郎、電気代チューチュー野郎たちの跳梁跋扈にはあきれ果ててしまう。少子高齢化が進む中、バブル経済破綻後の30年の眠りからいまだ覚めない日本が、チューチュー野郎どものなすがままになっていていいのだろうか。怒りを通り越して気が変になってしまいそうだ。

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