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「シャーデンフロイデ」の餌食になったファッションセンス抜群の国際政治学者三浦瑠麗氏を惜しむ

Jan 31, 2023.三浦彰Tokyo, JP
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「シャーデンフロイデ」というドイツ語がある。「他人の不幸を喜ぶ」という意味である。英語では「Roman holiday」とも言う。古代ローマ人が円形競技場で行われる奴隷の剣闘士同士の死闘や罪人の残酷な死刑などの見世物を楽しんだことに由来する。ちなみにオードリー・ヘプバーン主演の映画「ローマの休日」にもそうした皮肉がこめられているという。日本語なら「他人の不幸は蜜の味」であり、ネット民言語では「メシウマ」というやつである。私は脳科学者の中野信子著「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」(幻冬舎新書/2018年1月出版)でこの言葉を初めて知った。

このシャーデンフロイデの餌食に最近なってしまった感があるのが国際政治学者の三浦瑠麗氏(みうらるり:1980年10月3日神奈川県芽ヶ崎市生まれ、東大農学部卒業後、東大大学院法学政治学研究科を修了。法学博士)だ。夫君の三浦清志氏が代表を務める投資会社トライベイ・キャピタル本社と六本木のタワーマンションにある自宅が今年1月19日に東京地検特捜部によって家宅捜査を受けた。太陽光発電の建設計画を持ちかけ、出資金として10億円をだまし取ったとして刑事告訴されたからだ。三浦清志氏夫人である瑠麗氏は「事件には無関係だが捜査には全面的に協力する所存」としていた。しかし瑠麗氏がトライベイ・キャピタルの株を半分所有していること、菅内閣の有識者会議である成長戦略会議の委員になり太陽光発電のライバルである洋上風力を攻撃したり、夫の会社トライベイ・キャピタルに対する援謹射撃的な発言や資料提出を行ったことが指摘されている。こういう人物が政府の有識者会議委員をしていることに疑問の声が上がっている。

今回の刑事事件化の前に、すでに2020年には民事訴訟になっていたのだが、清志氏の弁護士が旧統一教会の弁護士であることも明らかになっている。旧統一教会への瑠麗氏の尋常ならざる発言(「山上徹也容疑者の母親が献金した1億円は競馬でスった1億円と同じではないか」)とか安倍元総理国葬反対に対する尋常ならざる反対意見などが「やっぱり!!」とあらぬ詮索までされるに至っている。政府の有識者会議委員はみなし公務員、金銭を受け取って事業者に便宜をはかると、収賄罪になる可能性がある。瑠麗氏にまで検察の手が及ぶことがあるのだろうか。

こんな黒い霧の中にいるから、レギュラー出演していた「めざまし8」(フジテレビ系)への出演は当面の間なくなった。順次、テレビなどマスコミから「追放」されると見られている。TVでは美貌の国際政治学者として人気があった瑠麗氏だが、今回の強制捜査を機に、手のひらを返すように彼女のコメンテーターとしての実力を疑う声がツイッターなどに多数寄せられているという。

「上から目線が感じ悪い」「世間とは感覚がズレている」「難しい専門用語が多くて分かりにくい」などの声が一気に噴出している。果ては瑠麗氏の博士論文を改めて採点するなどというYouTubeまで登場。美人で頭がイイから今まで何も言えなかったが、こうなりゃ本音を言うぞとはなんとも浅ハカである。

まさに瑠麗氏はシャーデンフロイデの餌食になってしまったようだ。瑠麗氏と故安倍晋三元総理との親交はよく知られており、有識者会議委員への登用など安倍元総理の引き立てだと言われている。今回の刑事事件化も安倍元総理の死によって検察への睨みが効かなくなったためではないかという見方もある。2019年4月の例の安倍氏主宰の「桜を見る会」では、スカート部分がシースルーになった「ディオール(Dior)」のセットアップに「シャネル(CHANEL)」のチェーンバッグで参加して話題になった。昨年9月の国葬では、胸と袖が透けた「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQUEEN)」のシースルー喪服を着用して、顰蹙を買っていた。センス抜群のファッションセレブとしても重要な存在だっただけにTV界追放は本当に惜しい。

しかしTV界追放はいいとしても、みなし公務員として収賄罪に問われたりしたら、一大事である。三浦瑠麗氏の幸運を陰ながら祈りたい。

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