3月13日にTRENDS Group(トレンズグループ・中国)は同社の雑誌「Harper’s BAZAAR(时尚芭莎)」のCEO兼編集長である苏芒(Su Mang /スー・マン)の退任を発表した。同社によると「スー編集長のこれまでの社の成長と発展への貢献を考慮し、刘江(Liu Jiang /リウ・ジャン)・会長は強く引き留めようとしたが、彼女の意思は固く、退職日は2018年5月8日に決定した」という。辞表を提出した理由は入院した家族の看護に専念するためであり、同誌を離れるのは寂しいと同僚に漏らしていたそうだ。これまでスー編集長が担っていた様々な運営や業務の円滑な移行を保証するため、退職までの期間はリウ会長が彼女のポジションを代行する。
中国版Harper’s BAZAAR は1986年に「中国服装」という名前で創刊、その後2002年にHEARST Magazine China(赫斯特中国)が同誌を「Harper’s BAZAAR(时尚芭莎)」としてリニューアルした。スー編集長は同誌の創刊メンバーとして過去30年間中国のファッション業界に貢献してきた。彼女は12年続く中国で最も影響力があるチャリティイベント「BAZAAR Star’s Charity Night(芭莎明星慈善夜)」の発起人でもあった。ある情報筋によると、Harper’s BAZAARの現発行責任者の沙小荔(Sha Xiaoli/シャ シャオリ)が同誌の第一責任者を続投し、中国で最も影響力のある女性ファッション誌をリードしていくという。シャはスー氏と共に中国版Harper’s BAZAARを創刊したメンバーの一人で、長らくの間、同誌のファッションディレクターとチーフエディターの立場に就いていた。謙虚で行動的な人格者でエディターたちに多大な影響を与え、Harper’s BAZAARブランドの高い品格を陰ながら支えてきた存在である。