BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

前代表によるガバナンス不良が続いていた「メガネスーパー」を「ゾフ」運営のインターメスティックが190億円で傘下に 

NEWSep 2, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
VIEW107
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

アイウェアブランド「ゾフ(Zoff)」を展開するインターメスティックは9月2日、Horus HDおよびHorusの全株式を取得し、両社を通じてビジョナリーホールディングスを完全子会社化すると発表した。株式譲受日は10月1日を予定している。

株式取得にかかる総額は、Horus HDが167億6600万円、Horusが23億5300万円。資金調達は、手元資金に加え、取引銀行から180億円を借り入れる形で行う。インターメスティックは2024年10月18日にプライム市場へ新規上場しており、上場直後の大型M&Aとなる。

Horus HDは、眼鏡販売チェーン「メガネスーパー」を中核ブランドとする企業で、2025年4月末時点で全国約300店舗を展開。今回の完全子会社化により、「ゾフ」の317店舗と合わせて、グループ全体の店舗数は600店舗を超える規模となる。ただ、一方で「メガネスーパー」は前代表によるガバナンス不良が長く継続しており、低利益率と赤字体質が常態化していた。そのため第三者委員会が設置されるなど、経営改革に取り組んでいた。インターメスティックは経営改善に向けたすべての施策の達成状況を確認済みとしており、今回の大型買収を決断した。

Horusの2025年4月期通期決算は、売上高281億8600万円、営業利益18億5200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は11億4300万円。インターメスティックの2025年12月期連結業績予想は、売上高493億3000万円(前年比10.0%増)、営業利益55億1400万円(同10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益37億5000万円(同6.7%増)としている。M&Aによる具体的な業績への影響については、現在精査中としている。

同社は「ゾフ」を中心にカジュアルからファッション性の高いアイウェアを全国に展開しており、今回の子会社化で市場シェア拡大と販売ネットワーク強化を狙う。特に、メガネスーパーとの店舗統合や相互送客、仕入れ・物流の効率化などでシナジー効果を発揮する可能性が高いとみられている。

READ MORE