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Japan|LVMHが「リテールの未来」をテーマに「DARE」プログラムを日本で初開催

Nov 18, 2019.セブツー編集部Tokyo, JP
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LVMHグループ(以下、LVMH)は、2019年11月12日から11月15日にかけて、「DARE」プログラムを東京で初めて開催した。「DARE」とは、オープン・イノベーションと人材開発の融合を目的としたグローバルプログラムであり、その名称は、“破壊(Disrupt)、行動(Act)、冒険(Risk)して起業家(Entrepreneur)になる”というスローガンに由来している。

LVMHでは、今年6月から7月にかけて、アジア太平洋地域の社員を対象に"Innovation in Retail(リテールにおけるイノベーション)”というテーマに対するアイデアを募集。LVMHの全メゾンと事業部門の中から60名の「アイデアの発案者」が選出され、東京で開催した「DARE」に参加した。イベントでは、LVMHおよびメゾンのシニア・エグゼクティブと外部の起業家で構成された選考委員会が、今後、最高レベルの組織的支援を受けられる優秀なプロジェクトを3つ選定した。

LVMHでは、「社員こそが革新と卓越を支える知識と創造力の源である」という信念に基づいて、「DARE」を発足。今回の「DARE」では、特に重要な成長市場である日本およびアジア太平洋地域全体におけるLVMHのメゾンにとっての重要なトピックである、「リテールの未来」に焦点を当てた。

「DARE」を指揮しているシャンタル・ガンペルレ(Chantal Gaemperle、人事・シナジー部門 LVMHグループ・エグゼクティブ・バイスプレジデント)は、「アジア太平洋地域から多くの有望な人材を招集し、日本で『DARE』プログラムを開催することは、様々な市場におけるリテールの卓越性について共有できる素晴らしい方法です。カスタマー・エクスペリエンスの質が高いことで知られるここ日本において『DARE』を開催できたことはとても意味のあることです。『DARE』は、優秀な人材を発掘するとともに、チームワークと多様性がクリエイティビティとイノベーションを促進させるということを示す絶好の機会です」と述べている。

今回、東京で開催される「DARE」イベントに先立ち、6,000名を超えるLVMHアジア太平洋地域の社員から「リテールにおけるイノベーション」に関するアイデアを募集。このアイデアは「ラグジュアリーブランドのリテール」に関連していればどんなものでも良く、製品、体験、プラットフォーム、サービスについてのアイデアだけでなく、LVMHメゾンで働く人材のキャリアアップや福利厚生に関するアイデア、LVMHグループ自体に関する提案なども歓迎され、こうして集まったアイデアの中から、最も説得力のある60案がグループ社員によって選ばれた。選抜された60名の候補者は12のチームに分けられ、各チームに青山学院大学、文化服装学院、文化ファッション大学院大学、ここのがっこう、ファッション工科大学、および慶應義塾大学に所属する15名の学生が配属された。今回の「DARE」は、マインドフィットネスやイノベーションに関心の高いリーダーが集まるグローバルコミュニティである東京の青山ツリーハウスにて開催され、参加者は各プロジェクトを開発し、自らのアイデアをビジネスプランへと転換する作業を3日間にわたって行った。

各チームは、11月13日に、さまざまなLVMHグループメゾンの日本CEO、同グループのシニア・エグゼクティブ、外部起業家からなるメンターによる評価やアドバイスを受け、翌日の14日に選考委員会向けに各自のプロジェクトのプレゼンテーションを実施。最終的に3つのプロジェクトが選ばれ、LVMH社が定めた最高レベルの組織的支援を受けられることになった。選考委員会は、執行委員会のメンバー、LVMHおよびそのメゾンの地域・国の社長およびシニア・エグゼクティブだけではなく、外部のトップ企業(スターバックスコーヒージャパン、イー・ウーマンおよびユニカルインターナショナルジャパン、ゴールドマンサックスジャパン)の経営者や、映画監督、NHKのアンカーにより構成された。

受賞したプロジェクトは、カスタマイズされたサービスと持続可能なギフトを通じてリテール体験を再強化し、製品のライフサイクルの終わりに前向きな結末を見出すことに特化したプロジェクトだった。

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