
フリマアプリ「メルカリ(mercari)」を運営するメルカリは10月14日、スキマバイトのマッチングサービス「メルカリ ハロ」を12月18日で終了すると発表した。2024年3月に立ち上げた同サービスは、開始からわずか2年足らずで撤退となる。
「メルカリ ハロ」は、空いた時間に働きたい個人と人手を求める事業者をつなぐスキマバイト仲介サービス。サービス開始当初は企業の利用料を無料として利用拡大を図っていたが、2025年4月から有料化。全国展開を進め、国内トップクラスのシェア獲得を目指していたが、その道半ばでの終了となる。
登録ユーザーは6月末時点で1200万人を超えていたものの、同業のタイミーなどとの競争が激化。人材確保コストやシステム運用費がかさみ、採算改善の見通しが立たないと判断した。
メルカリは今後、既存のフリマ事業や関連金融サービスに経営資源を集中する方針を示している。スキマバイト市場の急成長が続く中、大手プラットフォーマーが早期撤退を決断したことは、同領域の収益化の難しさを浮き彫りにした。