・営業利益:274億4600万円(同+40.7%)
・経常利益:282億6000万円(同+32.8%)
・親会社株主に帰属する当期純利益:173億200万円(同-9.6%)
というコロナ禍からの見事なリカバリーをみせた内容だった。特に営業利益、経常利益の驚異的な回復が評価される。株価も4月13日発表(4月13日終値4850円)を境にして、一気に5300円台まで上昇している。
上昇率第3位(+13.0%)はアダストリアだった。これもABCマート同様に4月13日に発表された2月決算を評価した株価上昇である。その決算は:
・売上高:2015億8200万円(前年比+9.6%)
・営業利益:65億6400万円(同+756.1%)
・経常利益:81億6600万円(同+173.9%)
・親会社株主に帰属する当期純利益:49億1700万円(前年−6億9300万円)
コロナ禍中の前期から驚くべきリカバリーを見せている。今期は売上高2300億円(前年比+14.1%)、営業利益100億円(同+52.3%)、経常利益100億円(同+22.5%)、親会社株主に帰属する当期利益63億円(同+28.1%)とさらに高水準の目標を掲げている。株価は発表当日の4月13日の終値が1987円で、発表の翌日に一気に2205円まで上昇したが、その後はそれをピークに現在2000円台をキープしている。
一方、株価下落率の大きいワースト株を見てみると、最下位(83位)は、−30.9%のメルカリ。4月28日に2022年6月期の第3四半期決算を発表したが、連結最終損益は77億円の赤字に転落。併せて、非開示だった2022年6月期の通期連結損益が86億円の赤字(前期は57億円の黒字)に転落する見通しを発表した。すでに株価はこうした同社の赤字化を読み込んで昨年11月22日終値の7320円をピークに下げ続け、実に3分の1以下の2000円台まで急下落している。こうしたIT企系企業は一旦黒字化すると一気に業績が急上昇するものだが、再赤字化で投資家の失望はきわめて大きいようだ。