オンワード樫山が社長交代 次期社長には鈴木恒則専務が就任 大澤道雄社長は代表権のない会長に
Jan 11, 2020.Tokyo, JP
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二代:馬場彰(1974年4月就任、現名誉顧問)
三代:廣内武(1997年3月就任、現オンワードホールディングス名誉会長)
四代:上村茂(2005年3月就任)
五代:水野健太郎(2008年5月就任)
六代:馬場昭典(2011年9月就任、現チャコット社長)
七代:大澤道雄(2017年3月就任、次期取締役会長)
八代:鈴木恒則(次期社長)
この8人の中核企業オンワード樫山社長を見ると、鈴木恒則氏はメンズウェア&営業畑という同社にとっては久方振りの「本流」であることが分かる。大澤現社長はオンワード 商事で実績を上げ、またオンワード樫山でも海外生産に通じた生産系の人物だった。その前任の馬場昭典氏はレディスウェアの企画系だった。営業畑というと水野健太郎氏まで逆上らなければならない。社内では今回の人事については、「きわめて順当な人事」の声が多いと聞く。オンワード樫山は、メンズ閥とレディス閥、企画系と営業系という、一種の派閥があって、祖業であるメンズ閥、百貨店と同体とも言うべき営業系というのはまさしく本流である。また、オンワードホールディングスの専務取締役国際事業担当だった経歴からも分かるが、英語が堪能だという一面もある。オンワードグループにとっては、創業以来の難局とも言えるが、切り札的存在とも言える鈴木氏の登場のようである。注目したい。